
中華麺とカレーとの相性が、抜群です。
ある昼下がり。渋谷区のこざっぱりした蕎麦屋『やぶ善』に入ると、あっちもこっちも、なぜかみんな「カレー」メニューを、しかもズルズルと美味しそうな音を立てて食べていた。
お品書きを見ると、それらしきものと思われるのは、どうやら「カレーせいろ」か「カレーせいろ中華」のよう。
カレーせいろはまだ、他の店でもたまに見かけるが、カレーせいろ中華って……。どれだけ欲張りなんでしょう。
どうせなら両方食べようと、ダンナとそれぞれ注文してみたところ、出てきたのは、ネギを利かせたトロミのある付け汁のカレーと蕎麦、また、同じ付け汁と中華麺という組み合わせ。いずれもごはんがついてくるセットがある。
カレーせいろのほうは、うどんとはまた違った味わいで、意外なほどカレーとすんなり手を結んでいた。
さて、問題は、カレーせいろ中華のほう。だが、食べてみると、卵の甘い風味あるモチッとした中華麺とトロミのカレーは、「ああ、これはこれで出合うべくして、出合ったのかも」と、そんな気もしてくる。
食べ比べつつ、「はぁなるほどね」「ウフフ」と、ヘンな含み笑いが広がった。
店のご主人に聞いてみると、なんとこのお店、創業大正11年と古く、3代にわたって暖簾を守ってきたところなのだとか。
もともと「カレーせいろ」は、10年以上前から続いているメニューで、まかないで食べていたものを商品化したという経緯があったそうだが、「カレーせいろ中華」のほうは今年の夏に新登場したのだという。
「うちは蕎麦屋ですが、そばつゆで中華麺を食べる『中華ざる』がいちばんの人気で、では、その中華麺と、人気メニューのカレーを合わせたらと考えたのが、『カレーせいろ中華』だったんですよ」
いろいろな人気メニューの「オイシイとこどり」をしたもの、ということだろうか。
ちなみに、カレーせいろも、カレーせいろ中華も、ついてくるご飯を後にカレーの中に投入して食べても良いそう。
カレーせいろ中華は、意外にも全然奇抜なメニューではなく、1度で何度も美味しい、欲張りなメニューだったのでした。
(田幸和歌子)
お品書きを見ると、それらしきものと思われるのは、どうやら「カレーせいろ」か「カレーせいろ中華」のよう。
カレーせいろはまだ、他の店でもたまに見かけるが、カレーせいろ中華って……。どれだけ欲張りなんでしょう。
どうせなら両方食べようと、ダンナとそれぞれ注文してみたところ、出てきたのは、ネギを利かせたトロミのある付け汁のカレーと蕎麦、また、同じ付け汁と中華麺という組み合わせ。いずれもごはんがついてくるセットがある。
カレーせいろのほうは、うどんとはまた違った味わいで、意外なほどカレーとすんなり手を結んでいた。
さて、問題は、カレーせいろ中華のほう。だが、食べてみると、卵の甘い風味あるモチッとした中華麺とトロミのカレーは、「ああ、これはこれで出合うべくして、出合ったのかも」と、そんな気もしてくる。
食べ比べつつ、「はぁなるほどね」「ウフフ」と、ヘンな含み笑いが広がった。
店のご主人に聞いてみると、なんとこのお店、創業大正11年と古く、3代にわたって暖簾を守ってきたところなのだとか。
もともと「カレーせいろ」は、10年以上前から続いているメニューで、まかないで食べていたものを商品化したという経緯があったそうだが、「カレーせいろ中華」のほうは今年の夏に新登場したのだという。
「うちは蕎麦屋ですが、そばつゆで中華麺を食べる『中華ざる』がいちばんの人気で、では、その中華麺と、人気メニューのカレーを合わせたらと考えたのが、『カレーせいろ中華』だったんですよ」
いろいろな人気メニューの「オイシイとこどり」をしたもの、ということだろうか。
ちなみに、カレーせいろも、カレーせいろ中華も、ついてくるご飯を後にカレーの中に投入して食べても良いそう。
カレーせいろ中華は、意外にも全然奇抜なメニューではなく、1度で何度も美味しい、欲張りなメニューだったのでした。
(田幸和歌子)
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