
●「優」の数が少なかったことで
難関の公認会計士の道へ
内田さんのご経歴を拝見すると、外資系企業で活躍される日本人ビジネスマンの中でも、これ以上ないほど華やかですね。
いやいや。大学での成績が悪くて就職できないと思ったからこの道を選んだわけで、実はけっこう挫折しているんですよ。小学校や中学校の受験にも失敗していますし。
それは意外ですね。
高校は男子校の早稲田大学高等学院で、ストレートに早大に進学できることからあまり勉強せず、楽しい学生生活を送っていました。クラスでもリーダー的存在で、要領だけで生きてきた仕切り屋みたいなところがありました。高3の頃からは、友人たちと輸入古着や手作りアクセサリーを売る露天商のような商売を手がけてだいぶ稼いでいたんです。だから大学での「優」の数は少なく、大手企業への就職は厳しい状況にありました。