【こっそりミームを教えます・106】 ネット上では日々新たな言葉が誕生・拡散しミーム化している。今回紹介するのは突如Spotifyに出現した「Gacha Pop(ガチャポップ)」。
J-POPに変わる新ジャンルとして注目を集めている。日本の多様な音楽はまるで何が出るかわからないガチャガチャのよう!?

●言い得て妙なSpotifyのプレイリスト「Gacha Pop」が注目を集める
 音楽配信サービス・Spotifyの公式プレイリストとして登場した「Gacha Pop(ガチャポップ)」。リストの中には“YOASOBI”や“藤井風”さん、“ずっと真夜中でいいのに。”などさまざまな音楽性を持ったアーティストが一つのカテゴリとして束ねられている。今後「Gacha Pop」は新ジャンルとして確立するのだろうか。
 これまで日本で生まれ、それぞれの時代で親しまれたポピュラー音楽を私たちは「J-POP」として認識してきた。しかし最近ではヒットする楽曲の多様性が増し、一貫性や共通点が少ないのが特徴。一つのジャンルとして、現代の楽曲を「J-POP」と一括りにするのが容易ではなくなった。
 そんな中で登場したのが「Gacha Pop」。ガチャガチャとして親しまれるカラフルなカプセルトイがネーミングの由来だ。Spotifyのプレイリストの説明にも「What pops out!? Roll the gacha and find your Neo J-Pop treasure.(何が出る!? ガチャを回して新たなJ-POPのお宝を探してね)」とある。何が出るかわからないワクワクした感覚が、バラエティに富んだ最近の日本の音楽傾向と見事に重なるではないか。

 また海外からの視点でも、日本の音楽にはアニソンやボカロなど多様性を感じるよう。日本のポップな文化として人気の高いガチャガチャが日本の音楽イメージとうまくマッチするのだろう。近い将来、日本といえば「Gacha Pop」という日がやってくるのかもしれない。(フリーライター・井原亘)
「Gacha Pop」だけじゃない! 是非チェックしたいその他トレンドワード
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■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている
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