マイナビは4月24日、「2027年卒大学生就職意識調査」の結果を発表した。調査は2025年10月1日~2026年3月23日、2027年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生37,160名を対象にインターネットで行われた。

○希望する企業の条件「安定している会社」がトップ

2027年卒業予定の学生に、企業を選択する際にどのような企業がよいか(あてはまる項目を2つまで選択)を聞いたところ、「安定している会社(55.4%/前年比3.5pt増)」が8年連続で最多となった。また、「給料の良い会社(26.6%/前年比1.4pt増)」も5年連続で増加し、前年度まで2番目に多かった「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社(25.5%)」を初めて上回った。近年の物価高などの経済的な不安から、学生の安定志向と待遇面への関心が高まっている可能性がある。

行きたくない会社「ノルマのきつそうな会社」が最多


行きたくない会社(あてはまる項目を2つ選択)を聞いたところ、「ノルマのきつそうな会社(39.2%/前年比1.0pt増)」が前年に続き最多だった。2番目に回答が多い「転勤の多い会社(33.3%/前年比2.3pt増)」は6年連続での増加となった。転勤に対し慎重な考えを持つ学生が増えた背景のひとつとして、「将来共働きを希望する」学生が増加傾向にあることが考えられる。転勤は生活拠点の変更を伴うことが多く、自身およびパートナーのキャリア形成にも影響が大きいため、できるだけ避けたいと考える学生が増えている可能性がある。

○学生の中小企業志向が2年連続増加

学生の就職先における企業志向を聞いたところ、大手企業志向(「絶対に大手企業がよい」と「自分のやりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」の合計)は前年比0.9pt減の50.9%で、2年連続で減少した。「中堅・中小企業がよい」は44.0%で前年比1.0pt増となり、2年連続で増加した。インターンシップ・仕事体験の実施率(実施した、もしくは実施予定とする企業の割合)を企業規模別でみると、「300~999人(81.3%)」は前年比2.8pt増、「300人未満(62.9%)」は前年比4.3pt増だった。インターンシップ・仕事体験を実施する企業ほど、採用が成功しやすい傾向にある。これまで中小企業の実施率はあまり高くなかった中、徐々にインターンシップ・仕事体験の実施を通して学生へ自社の魅力を伝える企業が増えた結果、学生の中小企業志向も高まったと考えられる。
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