投打二刀流でのフルシーズン完走を目指している大谷。しかし、ここまでは攻守両面でハイアベレージを叩き出すことに苦心している(C)Getty Images

 レギュラーシーズンの開幕から約1か月が経過。

今季に投打二刀流での“完走”を目指している大谷は、ここまで怪我無く活躍を続けている。

 もっとも、不安がないわけではない。いまだ極端な衰えは見られないが、7月には32歳となる身。「人類の誰もが経験したことのないレベルの消耗」(元MLB捕手エリック・クラッツ氏談)を抱える中で、肉体的な負担がこれまで以上に蓄積し、パフォーマンスに影響する可能性は拭いきれない。

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 実際、打撃面で小さな変化が見られているという。米スポーツ専門局『CBS Sports』は、「今シーズンもオオタニはOPS+136と、非常に高い生産性を誇る打者であることに変わりはない。ほとんどの打者のピーク時よりもはるかに良好だ」とした上で、「しかし、成績低下は確かに存在している」と断言。とくに打球指標が「軒並み下降傾向にある」と分析している。

「今シーズンのオオタニが残している平均打球速度、最高打球速度、ハードヒット率、予想長打率、コンタクト時のダメージといった数値は、2026年以前の基準と比較すると著しく低下している。偉大な選手というのは、衰えが見え始めてもなお、偉大であり続けられるものだ」

 大谷の能力を軽んじているわけではない。同局は「依然として、ほぼすべての打者が羨むレベルにはある。1シリーズで5本塁打を放つような活躍をしてしまう能力が依然としてある。

そうなれば、我々のような基調も一変するだろう」と指摘する。だがしかし、「現時点で打者としてのオオタニは……一歩だけ後退傾向にある」と論じた。

 打者としての大谷は、直近19打席でノーヒット。4年ぶりとなる4試合連続無安打を記録するなど、たしかに調子は低調傾向にある。状態の波は本人が「すごく悪いわけではないけど、いまひとつ噛み合っていないのかなと思います」(4月22日のジャイアンツ戦後)とも語っている通りだ。

 この不振が一過性のものなのか、そうではないのか。「衰え」を指摘するような声が上がる中で、今後のパフォーマンスを興味深く見守りたい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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