投打で結果に差が生じている大谷(C)Getty Images

“メジャーの恩師”は、大谷翔平(ドジャース)の現状をどう見ているのか。

 現地時間5月6日に米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』にゲスト出演した元エンゼルス監督のジョー・マッドン氏は、約3年ぶりに投打二刀流での“シーズン完走”が期待される大谷について、持論を語った。

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 今季の大谷は、ここまで投打で両極端なシーズンを送っている。

 右肘側副靭帯の損傷から完全復活を遂げた投手としては圧巻の内容が続く。ここまで6登板(37.0イニング)を消化し、2勝2敗ながら、防御率は脅威の0.97。さらにWHIP0.81、奪三振率10.22、被打率.160と支配的な投球を披露している。

 一方で打者としては打率.248、6本塁打、長打率.442、OPS.831と低調なパフォーマンスに終始。直近7試合の成績にフォーカスしても、打率.192、0本塁打、長打率.269と本調子とは言い難い。

 この状況もあってドジャース首脳陣は、毎登板ごとではないものの、先発登板日は「投手専任」という起用法を採用。「人類が知らない消耗」を抱えているとされる偉才の負担を軽減する策を模索し続けている。

 約2年間を共にしたエンゼルス時代に、本人の意向に則って制限を設けない起用スタイルを確立したマッドン氏。そんな愛弟子の投打でパフォーマンスの“差”が生じている現状について「リトルリーグ以外で、投手と打撃の両方をこなす選手を見たことがなかった。当時の我々が唯一合意していたのは、彼が脚の状態について。『少しでも疲れを感じたら、(投打)両方をこなすことはない』ということだけだった」と指摘。

そして、MLB通算1382勝を誇る稀代の名将は、二刀流スターの扱い方を指南している。

「あくまで私の意見だが、私が知る限りの彼は自分の登板日は打者だけで出る日よりチームの勝率が上がると信じている。実に面白い考え方だよ。だから、私は投手に専念する理由を知りたい。年齢を重ねてきたことも、おそらく要因の一つだろうが、何よりもチームはショウ本人と直接話すのが一番だと思う。

 たとえ、少しスランプに陥っていても、私は心配する必要はないと思っていたし、彼ら(ドジャース)もそう考えているはずだ。彼は打席で引っ張り始めると、緩いゴロを外側に放つ癖がついてしまう。でも、彼に任せればいい。必ずスランプから抜け出せるはずだ。私も、こういう時はいつも彼の判断に従うようにしていた」

 たとえ、少々打てなくても気にすることはない――。ある種の“放任主義”で大谷を覚醒させた名将は、「打てない現状」にも冷静に語った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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