中村コーチがどんなアドバイスを送るのか興味深いところだ(C)産経新聞社

 事前合宿地・モンテレイで調整している日本代表のトレーニングも現地時間6月6日で4日目。翌7日にU-19日本代表との本番前最後のテストマッチを控えていることもあり、この日はフォーメーション練習や戦術確認に多くの時間を割くことになった。

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 そして全体終了後、選手たちは居残り練習を実施。鈴木彩艶(パルマ)と板倉滉(アヤックス)、堂安律(フランクフルト)らがPK練習を行う傍らで、伊東純也(ゲンク)や久保建英(レアル・ソシエダ)らは中村俊輔コーチとともにFK練習を実施。2006-07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で芸術的FK弾を決めた名手の薫陶を受け、本大会で直接ゴールを蹴り込む選手が出てくれば理想的だ。

 有力候補筆頭と言えるのが、同じレフティの久保。18年6月のエルサルバドル戦(宮城)で初キャップを飾ってからA代表で丸8年戦っている彼だが、まだ直接FK弾はない。しかしながら、年代別代表時代はゴールを記録したことがある。

 特に印象深いのが、2016年AFCU-16選手権(インド)初戦のベトナム戦でのFK先制弾。「狙い通りのFKだったかなと思います。キレイに決まったんで、なんかスーッとしたというか、緊張が取れたかなという感じがしました」と当時15歳の久保は安堵感を吐露したが、肩の力が抜けたいいゴールだった。

 そういうシーンがA代表で見られないのはもったいないと中村コーチは考えたのかもしれない。

「タケが俊さんからアドバイスを受けてて、今日は俊さんが笛を吹いてただけでしたけど、あとからまた映像とかでフィードバックとかあるかなと思います。やっぱり一番フリーキックうまい人から教われるのはいいことかなと思います」と伊東も前向きにコメント。

久保自身も複数の選手と一緒にボールを蹴ることで、何か新たなヒントをつかんだ可能性もありそうだ。

 久保本人は”俊輔効果”については言及しなかったが、もちろん意識は高まっているに違いない。オランダ、チュニジア、スウェーデンという難敵揃いのグループリーグを余裕を持って突破するためにも、FKを含めたリスタートからの得点がほしいところ。

 特に直接FK弾に関しては、2010年南アフリカW杯・デンマーク戦(ルステンブルク)で本田圭佑(FCジュロン)と遠藤保仁(G大阪)が蹴り込んで以来、16年間遠ざかっている。長い時を経て、その大会で代表引退を決断した中村コーチ直伝のシュートを新エース候補が決めてくれれば、チームは確実に盛り上がる。残された準備期間は短いが、徹底的にFKを練り上げ、世界を驚かせる背番号8の姿をぜひとも見せてほしい。

[取材·文:元川悦子]

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