25年前、1998年7月期ドラマとして放送された『神様、もう少しだけ』(フジテレビ系)。ドラマ『ラブジェネレーション』(同系)を手がけた浅野妙子が脚本を担当した本作は、女子高生と人気音楽プロデューサーのせつない恋愛模様を描き、回を追うごとに視聴者の評判を呼び、最終回には視聴率28.3%を記録する大ヒット作となった。

今回はそんな『神様、もう少しだけ』のキャストを振り返りたい。

【写真】『神様、もう少しだけ』スタートから25周年 キャストの現在

金城武

 本作の主人公で、人気音楽プロデューサーの石川啓吾を演じたのは金城武だった。日本人の父親と台湾人の母親との間に生まれた金城は、1994年の香港映画『恋する惑星』に出演するなど当初は香港・台湾を中心に活動していたが、本作のヒットで日本でも一躍人気俳優に。その後も『スペーストラベラーズ』、『リターナー』などの邦画に出演したほか、ジョン・ウー監督によるアクション映画『レッドクリフ』シリーズでトニー・レオンらと共演している。現在のところ、俳優としての最後の活動は2018年日本公開の主演映画『恋するシェフの最強レシピ』となっている。

深田恭子

 本作のヒロインで、女子高生の叶野真生を演じたのは深田恭子だった。
当時全盛のコギャルな女子高生ながら、HIVに感染して人生が一変してしまうヒロインを演じた深田は、本作で大ブレイク。ドラマ『富豪刑事』(テレビ朝日系)シリーズや『ルパンの娘』(フジテレビ系)シリーズ、映画『下妻物語』など数々の作品で主演を飾ることになる。2021年5月には適応障害と診断され、この年7月期に出演予定だった主演ドラマ『推しの王子様』(フジテレビ系)を降板したが、同9月には活動を再開。今月からは福原遥とダブル主演し、アラフォーのバリキャリを演じる『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(TBS系/毎週火曜22時)がスタートしている。

加藤晴彦

 真生の友人・日比野イサムを演じていたのは加藤晴彦だった。1990年代から2000年代にかけて『どうぶつ奇想天外!』(TBS系)、『あいのり』、『水10!ココリコミラクルタイプ』(ともにフジテレビ系)などのバラエティ番組を中心に活躍していた加藤。
愛知県名古屋市出身で、プロ野球・中日ドラゴンズの熱烈なファンとしても知られ、今月の中日戦でも始球式を務めたばかりだ。2014年7月に一般女性と結婚し、2016年5月放送のテレビ番組で、第1子女児が誕生したことを報告している。

のちの国民的女優は主人公の“死んだ恋人”の妹を熱演!

仲間由紀恵

 仲間由紀恵も実は本作に出演し、主人公の死んだ恋人の妹・瀧村カヲルを演じている。その後、主演した2000年スタートのドラマ『TRICK』(テレビ朝日系)、2002年スタートのドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)が大ヒットし、どちらもシリーズ化、劇場版が公開された。さらに年末の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか)では紅組司会を計4度務めるなど、国民的女優にまでのぼりつめた。私生活では2014年9月に俳優の田中哲司と結婚。
2018年7月には、第1子・第2子となる一卵性双生児の男児を出産したことを発表した。今秋放送予定の男女が逆転したパラレルワールドを舞台にしたドラマ『大奥』(NHK総合)Season2では、一橋治済役を演じることが発表されている。

矢沢心

 ヒロイン・真生の親友だったが、彼女のHIV感染で関係性が揺らぐ織田麻美役で出演していたのは矢沢心。その後も『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)などに出演している矢沢は、2007年2月に格闘家・魔裟斗と結婚。2人の間にはこれまでに2012年6月に長女、2014年9月に次女、2019年1月に長男が誕生している。結婚15年以上がたった今も、2人はSNSやYouTubeなどでドライブデートする様子を公開するなど、仲睦まじい様子を見せている。
最近では、ワイドショーのコメンテーターとしての顔も持ち、現在は『めざまし8』(フジテレビ系/毎週月曜から金曜8時)に出演中だ。