現在と過去が交差する「ALCATRAZ/アルカトラズ」の魅力に迫る
「ALCATRAZ/アルカトラズ」は、1963年のアルカトラズ刑務所からこつぜんと姿を消した囚人たちが、当時の姿のまま突然現代に現れたという謎を全編に渡って追う壮大なミステリーであり、現代においても、事件を繰り返す囚人たちを逮捕するという1話完結のクライム・サスペンスの要素も併せ持つドラマ。
今や一大観光地となっているアルカトラズ島。だが、本ドラマの設定そのままに、1934年から1963年まではアメリカで最も凶悪犯を収容する施設として機能していたという事実がある。この事実は本作の魅力を語る上で外すことできない要素の一つであることは間違いない。
また、本作の壮大な謎に挑むキャラクターも要注目である。一人は、アルカトラズ刑務所からこつ然と囚人たちが姿を消した1963年当時、サンフランシスコ市警の若い警官として、全囚人と看守が消えた直後のアルカトラズ島を発見したエマーソン・ハウザー。サム・ニール演じるエマーソンは、FBIエージェントを名乗るも、職員リストにハウザーの名は見当たらず、何者なのかハッキリしない。さらに、彼は人を簡単に信用したり、心を開いたりもしないため、ストーリーだけでなくハウザー自身も謎だらけの人物となる。
そんな彼の部下となってアルカトラズの謎を追うのが、サラ・ジョーンズ演じるサンフランシスコ市警の女性刑事レベッカ・マドセン。ある殺害現場に残されていた指紋がアルカトラズに収容されていた囚人のものだったことから、関わりを持ち始めるのだが、実は親代わりとして育ててくれた人物がアルトラズの元看守だったり、彼女の祖父も元看守だったりと、偶然としてとらえることができないつながりを持つ。
そして、その女性刑事をサポートするのが「LOST」のホルヘ・ガルシア演じるアルカトラズ研究の第一人者、ドクター・ディエゴ・ソト。囚人に関するズバ抜けた知識を駆使して、捜査解決の手助けをする。
本作において、キャスト以上の魅力を持つのがエイブラムスの真骨頂となる“謎だらけ”のストーリーだ。1話ごとに現れる1人の囚人を逮捕するというシンプルなストーリーの中に、なぜ過去の人間が当時のままの年齢で姿を現したのかという謎が加わることで、単純な犯人逮捕ドラマとは違う壮大なミステリーに仕上がっている。エピソードを重ねるごとに甦った囚人が増え、そのたびに一つの謎が解決するもまた新たな謎が生まれる本作は、まさに、エイブラムスの代表作「LOST」を彷彿とさせる。謎が謎を呼ぶ、謎だらけの物語であるが見始めたら止まらないドラマである。
「ALCATRAZ/アルカトラズ」は2012年11月7日(水)よりレンタル開始
「ALCATRAZ/アルカトラズ」ブルーレイ、DVDは2012年11月17日(土)発売
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