丸三証券（8613）、「増配」を発表して、配当利回り 5.13％に！ 年間配当額は1年で2.1倍に急増、2021年 3月期は前期比17.5円増の「1株あたり33.5円」に！

　丸三証券は、2021年3月期の予想配当を、中間配当（9月・権利確定済み）が「13.5円」、期末配当（3月）が「20円」、合計の年間配当額は「1株あたり33.5円」とすると発表した。

　丸三証券の2020年3月期の配当は「1株あたり16円」だったので、前期比で「17.5円」の増配となる。今回の増配発表により、丸三証券の配当利回り（予想）は5.13%となった。
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　丸三証券の2021年3月期の業績は、業績予想こそ非開示となっているものの、2021年1月28日に発表された第3四半期決算短信によると、営業収益12.0％増、営業利益206.2％増（いずれも連結、累計）と好調だ。また、丸三証券は配当性向について、「連結当期純利益を基準に、連結配当性向50％以上の配当を行う方針」としていることから、好調な業績を背景に、今回の「増配」が決まったと考えられる。なお、「増配」が発表されたのは2021年3月に権利が確定する期末配当であり、丸三証券の期末配当の「権利確定日」は2021年3月31日、「権利付き最終日」は2021年3月29日となっている。
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　ちなみに、「増配」が発表されたことを受けて、丸三証券の株価はSBI証券の夜間取引（PTS取引）で一時、発表当日（2021年3月15日）の終値653円より34円高い687円（＋5.20％）を記録しており、明日以降の株式市場でも注目を集めることになりそうだ。
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　丸三証券は、相場環境の変動の影響を受ける金融商品取引業を手掛けていることに加えて、「連結配当性向50％以上の配当を行う方針」としているため、年間配当額が上下しやすい傾向がある。なお、2021年3月期の配当予想「1株あたり33.5円」が予想通りに実施されれば、3期ぶりに前期比で「増配」となる見通しだ。
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　また、丸三証券の配当額の伸び具合にも注目しておきたい。前期にあたる2020年3月期から2021年3月期までの1年間で、丸三証券の年間配当額は「1株あたり16円」から「1株あたり33.5円」まで2.1倍に急増している。
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　配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。

■丸三証券（8613）の株価チャート／月足・10年

　丸三証券の2021年3月15日時点の株価（終値）は653円なので、配当利回り（予想）は以下のようになる。

【※丸三証券の配当利回り】
株価：653円
年間配当額：中間13.5円＋期末20円＝33.5円
配当利回り：33.5円÷653円×100＝5.13％

　丸三証券の配当利回りは5.13％。2021年2月の東証1部の平均利回りは1.89％（配当実施企業のみ）なので、丸三証券の配当利回りは「かなり高め」と言える。
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　また、丸三証券は保有株式数に応じて、「海苔詰合せ」または「魚沼産コシヒカリ」がもらえる株主優待を実施している。

　丸三証券の2021年3月15日時点の株価（終値）は653円、配当利回りは5.13％なので、「配当＋株主優待利回り」を計算すると以下のようになる。

【※丸三証券の配当＋株主優待利回り（100株保有時）】
投資金額：100株×653円＝6万5300円
優待品（海苔詰合せ）：1000円相当
株主優待利回り：1000円÷6万5300円×100＝1.53％
配当＋株主優待利回り：5.13％＋1.53％＝6.66％

　丸三証券の「配当＋株主優待利回り」は100株保有時で6.66％と高水準。なお、1000株以上保有時にもらえる「魚沼産コシヒカリ（新米）」は、現金相当額が不明なため「株主優待利回り」は算出不可能だが、「配当利回り」が高いため、いずれにしても利回りは高水準となるだろう。
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　丸三証券は、100年以上の歴史を持つ独立系の証券会社。「人による対面でのサービス」を重視しており、アドバイス付きのインターネット取引なども提供している。2021年3月期（通期）の業績予想は、「市場環境の変動の影響を大きく受ける状況にあり、業績予想を行うことは困難」との理由で「非開示」となっている。
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