女性にとって、理想のプロポーズの言葉ってなんだろう? 「俺の味噌汁をつくってくれないか」とか? それとも「幸せにします」という、ストレートなもの?

しかし、現代はプロポーズをしない男性が増えているらしい。プロポーズをしないで結婚に至るケース、もしくはプロポーズをしないでズルズルいっちゃうケース。


コレが21世紀男子の現状なのだろうか……。しかし、そんな状況を打破してくれるような商品を発見! それは、株式会社サハダイヤモンドから8月7日より発売されている、『強制プロポーズセット』。
このプロポーズセットは、結婚を踏み切らない・踏み切れない男性を彼氏に持ち、そんな彼との結婚を夢見ている女性へ向けた、今までにない新しい商品。メーカーいわく、「重たい彼の腰を上げさせる、恋の重力に逆らったテコ入れツール! 婚活の最終兵器!!」である。

セットの中身は3点。
・仮の婚約指輪
・「本物」の婚約指輪を贈ると誓いをたてる誓約書
・本物の婚約指輪の購入資金を貯める貯金箱。
セラミック製で、幸運のシンボルとされる“ブタ”の形をしている。(通称「待っててね貯金箱」)
この3点攻撃で、煮え切らない彼の優柔不断な性格に引導を渡してしまいたい。
ちなみに価格は、8,892円。8892(ハヤクニ)という語呂合わせである。愛あるプレッシャーだ。

ちなみに気になる誓約書。
この内容が有無を言わさぬ力技。
「私(男性名)、は貴方(女性名)に永遠に輝く愛情の証であるエンゲージリングを贈るため、“待っててね貯金箱”でお金を貯めることをここに誓います」
その誓いの下には「目標貯金期限」と「誓約日(誓約書を書いた日)」を記入する欄も。ここまで迫られたら、年貢の納め時だろう。

しかも、このセットで成就したカップルには朗報が! この誓約書持参で、サハダイヤモンドの直営店である「バージンダイヤモンド」でエンゲージリングを購入すると、8,892円を割引してくれるというのだ。

だが、このセットでも成就しなかった場合はどうする……。その場合は、なんと5,000円の返金と、上映中の映画『そんな彼なら捨てちゃえば?』観賞ペアチケットをプレゼントしてくれるという、驚きのサービスが(受け付けは9月30日まで)。

「ただお金が返ってきても、そのまま使うのってちょっと悔しいし、虚しさも漂います……。エステにお金掛けるのも、なんだか違う。なので友だちと映画を見て、その後飲みに行けるお小遣いを持って、パっと使ってしまうことができたら、その日の憂鬱な気分も和らぐのではないかと考えました」(担当者)。
なんだ、この優しさ溢れる対応は! もう、この優しい担当者さんに結婚を申し込みたくなった。
ちなみに、現時点ではまだ返金の申し出は届いていない。このセットでいい結果に結びついているのか、長期戦に突入しているのか、どちらかは不明である。


株式会社サハダイヤモンドが、20~39歳の既婚男女・500名を対象に集計したアンケート(今年の3月実施)では、興味深い結果が表れた。結婚を果たしたカップルのうち、2割のカップルの間ではハッキリとしたプロポーズが行われていないという。何となく流れで、雰囲気で結婚した。そんなカップルが多いのだ。
まあ、そういう恋愛も素敵だとは思うのだが、プロポーズされなかった女性の大多数は「プロポーズしてほしかった」と回顧しているという集計結果も。ココ! っていう時の言葉を、彼女らは欲していたのだ。


この『強制プロポーズセット』は、そんな女性たちの意地らしい乙女心の結晶。こんな意思表示をされた男子は、一瞬だけでも肉食に変身してあげてもいいのでは? そんな風に思ってしまった。
(寺西ジャジューカ)