Wikipedia先生によれば「きわめて丈の短いパンティーの事を指す」のだそう。要は女の子がはいてるような、ちっちゃくてかわいい下着のことですね。
で、なんでいきなりそんなことを言い出したかというと、友達から先日、「メンズスキャンティってのがあるらしいよ」という話を聞いたから。
メ、メ、メ……
メンズスキャンティ!?
メンズブラというのがあるのは知っていましたが、メンズスキャンティというのは初耳。ためしにGoogleで検索してみると……ホントだ、実際に取り扱っているネットショップや紹介サイトがざくざく出てきます。
中でも面白かったのが、メンズスキャンティについて紹介している「メンズスキャンティ」というサイト。そこの文章をちょっと引用してみます。
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スキャンティに憧れ続けてきた、男性諸君!
正々堂々とメンズスキャンティをはこう!
女性だけスキャンティがはけるなんて、スルイですよね?
男だってスキャンティをはきたい!
本当は、男性だってスキャンティをはきいてみたいのです。
(いずれも原文ママ)
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な、なんだろう、この熱さ!
ところどころ誤字はあるんですが、それすらも味に変えてしまうこの情熱。「メンズスキャンティとは何か」にはじまり、「メンズスキャンティのはき方」から「メンズスキャンティの買い方」に至るまで、10ページ近くにわたってメンズスキャンティの魅力を紹介しています。ヤバい、ちょっと興味が沸いてきたかも……。
気になったので、実際にメンズスキャンティ取り扱っているネットショップにもメールで問い合わせてみました。
お答えいただいたのは、レディースからメンズまでインナー類を幅広く取り揃える「WishRoom」と「ROCO-BODY」さん。
「当店では以前よりメンズスキャンティを販売しており、リピーターの方も多くいらっしゃいます。以前はレディースものしかありませんでしたが、メンズブラと同様、お客様からメンズがほしいとの声があり、メーカーさんにお願いして作っていただくようになりました」(WishRoom 奥宮氏)
……なるほど、もともとはお客様からの声で実現した商品だったと。またメンズブラよりも歴史は古く、少なくとも2005年ごろにはすでに販売されていたとのことです。
あと気になるのが女性用との違い。パッと見はほとんど女性用と変わらないように見えるんですが、一体どのあたりが「メンズ」なんでしょうか?
「前の部分にマチがあり、ふくらみを持たせてあるため、男性でも窮屈感なく着用することができます」(ROCO-BODY 北川氏)
あ、ホントだ、たしかに商品写真をよく見ると、前面にマチがあるのがわかりますね。あと女性用と違ってクロッチ(股布)が付いてないのもメンズの特徴のようです。
「実際に購入したお客様からは、『かわいい! はいてたら乙女な気持ちになれます』、『はきやすく少し小さめなのですが、きついとは感じません』といった声をいただいています。やはり手のひらに乗るような小さく、かわいいデザインに惹かれて購入される方が多いですが、中にはコットン素材のはき心地が好きで購入される方もいらっしゃるようです」(WishRoom 奥宮氏)
「スキャンティ自体にコレクターが存在し、男性のお客様からも大変人気があります。プチプライスということで、まとめ買いされるお客様も多くいらっしゃいますね」(ROCO-BODY 北川氏)
うーん、知れば知るほど奥が深いメンズスキャンティの世界。えーい、ここまで来たらもう行くところまで行ってやろうじゃないか!
というわけで意を決して、「えいやっ!」と人生初のメンズスキャンティを購入。今回はこちらの「メンズプチプチいちごスキャンティ(Lサイズ)」と、「メンズオレンジリボン&レーススキャンティ(Lサイズ)」の2枚を選んでみました。うわあ、買っちゃったよ!
実際手にとってみると、まず驚くのがその小ささです。
とは言え今さら引き下がるわけにもいきません。えもいわれぬ背徳感にドキドキしながら、ゆっくりと足を通していきますが……。
ち、ち、ち……
ちっちゃああああい!!!
これ、やっぱりちっちゃいです! 一応、気休め程度にふくらみはあるのですが、それでも大事なものがちょっとハミ出てしまうサイズ。ノーマル状態でこれですから、もしも臨戦態勢になったら……。
もちろん前だけでなく、後ろの方もかなりの大惨事。めいっぱい引き上げてもおしりの割れ目が半分以上露出してしまっており、心許ないことこの上ありません。うひゃー、女の人って普段こんなのはいてるの!?
うーむ。なんだかわかったようなわからないような。コットン生地のサラサラ感はたしかに気持ちよかったですが、このピッチリ感は慣れないとかなりキツいものがあります。「女の人の気持ちになれる」という境地に辿り着くには、まだまだ修行が必要みたいですね……。
メンズブラに続いて、メンズスキャンティがブームになる日は果たしてやって来るのでしょうか。