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テリヤキバーガーDAISUKI!『ハンバーガーの歴史 世界中でなぜここまで愛されたのか?』

一方、ドイツ系の移民が本土でよく食べていた、挽肉をこねてまとめ、焼いた料理をアメリカの料理店でも出すようになっていた。フィラデルフィア博覧会に出店したドイツ料理店でその「ハンバーグステーキ」(本来のハンブルグビーフは高級肉のことだったという)が好評を博し、それがきっかけで広く国民に知られるようになった。このハンバーグステーキをパンに挟んで食べるという方法を、19世紀末の誰かがどこかで編み出したのだ。
スミスはそれぞれの年代で発表されたレシピ本を傍証に引いている。たとえば1875年に刊行されたエリザベス・S・ミラーの著書には生肉を塩、こしょうで味付けした「ビーフサンドイッチ」が載っているだけだが、1927年のフローレンス・A・ニコルズの『Seven Hundred Sandwiches』にはすでに、焼いたハンバーグを挟んだサンドイッチが紹介されている(ただし、丸のままではなく細かく切ったもの)。こうしたハンバーグサンドイッチが、名称ハンバーガー、もしくはバーガーとして定着するのは、20世紀初頭だという。

『ハンバーガーの歴史』の叙述の白眉は、ハンバーガーのフランチャイズチェーンの興亡史について触れた部分だろう。
最初に成功を収めたのは、1921年にJ・ウォルター・アンダースンとエドガー・ウォルドー・イングラムが共同で始めたホワイト・キャッスルだった。それまでのハンバーガーは移動式スタンドで売られるのが常だったが、ホワイト・キャッスルはシカゴ・ウォーター・タワーを模した、白い印象的な建物を店舗として使用した。白は清潔感の象徴であり、肉体労働者向けの不潔な食べ物というイメージを一掃する狙いがあったのだ。ホワイト・キャッスルは、店員に制服を着せたり、自社で肉の加工場を持ってどの店舗でも同じ商品を提供できるようにしたりするなど、現在のフランチャイズチェーンの原点ともいえる戦略を展開している。

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