ところがこの『神さまの言うとおり』という作品、思いっきりそこを逆手に取りました。
どうせ死ぬんだし、と開き直って超簡単に死ぬんですよ。ばんばん人が。あっという間に。残虐とかそんなのしったこっちゃないよゲームだもん、と言わんばかりに。絵的にはグロテスクですが、あまりにも呆気無くてギャグかと思ってしまうほど。
このマンガ、表紙見ても全く意味わからないと思うんですが、ようは第一話が「ダルマさんが転んだ」なんですよ。
ダルマさんが転んだという遊びは、振り向いた瞬間に動いたらアウトです。まるっきり同じルールで、振り向いた瞬間に動いたら頭が爆発して死にます。なんと理不尽な!
あまりにも唐突にはじまりすぎる「ダルマさんが転んだ」に、さすがに主人公も最初は困惑します。
友達も死んだ! クラスのヒロイン的存在も死んだ! 死んだ! 皆死んだ!!
……でもすっごいその死が希薄。恐ろしくて身動きもできないとか、悲しみにくれているとかじゃない。当然怖いし、まわりの光景見て吐いたりもしますが、読んでいてびっくりするほど死が軽い。

それよりも生き残った主人公の精神状態の異常さの方がインパクトあるんです。
日々退屈ばかり感じていて、幼い頃あまりの退屈さに、回転する自転車の車輪に指を突っ込んで切断するとか。こっちのほうがクラスメイト死ぬより強烈に描かれているもんだからびっくりしましたよ。
途中、生き残りゲームのはずが仲間を殺し始めるクレイジーなキャラも登場しますが、車輪に指突っ込む主人公の方がよっぽどクレイジーに見えるから不思議。