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ウンコパンツをカラーボックスの裏に隠す父親……!『蜃気楼家族』

――父・隆は、外ヅラはいいが万年パンチパーマの野獣で/酔って屁をすると必ず「ミ」まで出してしまい/そのパンツをカラーボックスの裏に隠します/そして大掃除のときにまとめて発覚したことがありました。
えーと、これも大丈夫か沖田!
時たま深刻な夫婦喧嘩はあるものの、沖田家の生活は第1巻ではまだまだ平和なものだった。だが第2巻に入ったあたりから、危険な香りが漂い始める。きっかけは康子がある詐欺事件の被害者になったことなのだが、隆がそのことをしつこくなじったことが災いし、夫婦関係に亀裂が入ってしまうのである。しかも隆の姉が小姑状態で家に居座るなどの騒動が次々に起きるようになり、康子は徐々に不満を募らせるようになるのだ。
第1巻ではまだ茫洋としていた『蜃気楼家族』という題名の意味が、この第2巻では明確になってきている。蜃気楼の語源は『史記』にあり、海底のハマグリ(蜃)が吐いた気が楼台を作り出すことから来ている。一旦はまとまって見えた家族が、実はハマグリの吐息のように危ういものだったということを沖田はこの作品で描こうとしているのだ。第1巻ではそれほど登場の機会がなかった×華の弟・マサカズもいよいよ香ばしい感じで活躍し始めた。沖田家の蜃気楼は、いつ蜃気楼だとわかってしまうのだろうか。それがわかった瞬間、平和なものだと思っていた自分の家庭も実は同じような蜃気楼に過ぎなかったことが判明した、なんて結論が出てしまいそうで、この先を読むのが怖いんですけど。...続きを読む

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