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伊良部秀輝はわがままでも傲慢でもなかった。ただ野球を愛しすぎたのだ


しかし、本書の中で垣間見せるのは「代理人・団野村」の姿ばかりではない。団自身が元プロ野球選手だからこそ感じる一流アスリートへの憧憬、そして伊良部と同じ「ハーフ」という出自を持つからこその「自分は何者なのか」「自分のいるべき場所(国)はどこなのか」という悩みを自分語りとして綴る。
同様に自分が真に輝ける場所を求め、アメリカに渡った伊良部。だが、冒頭で紹介した生前最後のインタビュー記事のタイトルが「やはり日本に帰りたい」だったのがなんとも皮肉である。

いずれにせよ、日米の野球界に大きな爪痕を残した伊良部秀輝という人物の、メディアでは決して描かれることのない素顔を知る上で必読の書であるだろう。
そんなメディアについて、伊良部自身が語っている言葉がある。最後に引用したい。
「野球ボールはコントロールできるけれど、メディアはコントロールできない」。

(オグマナオト)
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