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「魔女の宅急便」製作途中、宮崎駿はジブリを解散するつもりだった

鈴木敏夫は、ショックを受ける。
“映画というものはいいものを作るのも大事だけど、興行成績も大事。いま考えればあたりまえのことなんですけど、僕はともかく作ることが楽しくてやってきたというところがあった。でも、原田さんの一言で、初めて映画の成功には二つあるんだということを思い知らされたわけです。”

『ジブリの教科書5 魔女の宅急便』に、寄稿されている論考もおもしろい。
上野千鶴子「なぜキキは十三歳なのか?」は、こう始まる。
“キキ、十三歳。
微妙な年齢だ。
宮崎駿が少女フェチなのは知っていたが、なぜこの年齢にしたのだろう?
十三歳。
初潮のくる年齢だ。少女が女になるその節目。”
性的な暗喩をピックアップし、「キキはなぜ飛べなくなるのか」「なぜジジと言葉を交わせなくなるのか」「キキが再び飛べるようになったのは何の力によるのか」といった謎解きを試みる。
上野は、“キキ、飛べなくなったときのために、学びなさい、学問と技術を身につけなさい、いったん身につけた学問と技術は、どんなことがあってもおまえから奪われないものだから。”と説教し、さらに“「空飛ぶ十三歳」のまま、映画を終わらせる宮崎監督は、キキを成長しない「永遠の少女」にとどめておきたい欲望を隠せないようだ。”と締める。

それに反論するかのように(公開年の記事の再録なので、呼応して書かれたものではない)、制作秘話として、宮崎駿が冗談で語ったパート2の構想が載っている。
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