(1)就職活動中の理系男子・一郎
主人公と趣味、価値観、人生の目標が似ている。でも、成績は優秀で野球部でもエースピッチャー。経済的にも豊かで女子学生にもモテる。

(2)就職活動中の文系女子・花子
成績優秀でソフトボール部のエースピッチャー、経済的にも豊かで男子学生にもモテる。ただし、趣味や目標は主人公とまったく異なり、地方企業に就職し、田舎暮らしをするのが夢。

(3)就職活動中の文系女子・並子
成績は主人公と同じぐらいで、ソフトボール部でも補欠。男子にもあまりモテない。

まず、被験者の主観では、一郎→花子の順に妬ましく思い、並子に対してはほぼ無関心。次にMRIで調べたところ、前頭葉の一部が一郎や花子の人物像を見たときのみ活動。さらに、一郎のときのほうが、花子のときよりも強い活動が見られることもわかったとか。この部分は身体の痛みの処理にも関係している部位。つまり、“妬みは心と脳に痛みを与える”と推察される。

さらに、この実験には続きがある。一郎(成績優秀でスポーツ万能、女子にもモテる)と並子(成績もスポーツもモテも平均的)にそれぞれ、似たようなトラブルや不幸が降りかかる……というシナリオを被験者に読ませ、脳の動きを観察。すると、“並子さんの不幸を見た時には活動しなかった線条体という脳部位が、一郎君の不幸を見たときには強く活動”したというのだ。

ここで登場する「線条体」は、おいしい食べものやお金など"報酬”を得たときに、心地よさや満足感をもたらす「ドーパミン」を放出する部位。実験では、食べものやお金を得ていないにもかかわらず、あたかも報酬を得たかのように反応した。つまり、