もうすぐ10月。ようやく秋がきたという気がしますね。
ロゼット……? ピンとこない人も、表紙を見ればおわかりになるのではないでしょうか。ロゼットとは、もともとタンポポの葉のように、短い茎から葉が地に接したまま、放射状に広がったもののこと。バラの花をモチーフにした小さな円盤状の文様や、リボンで作った勲章やブローチのことをさすことも。
『ロゼット切り紙』には、美しく開いた葉の形120作品を収録されています。『落ち葉切り紙』と同じように、色合いや紙質を変えることで、自分のオリジナルを楽しめるのがひとつの魅力といえそう。
著者は『落ち葉切り紙』と同じ瀬川卓司さん。さまざまな切り絵作品を作りだしてきた瀬川さんに、今回、『ロゼット切り紙』を企画した理由など、本書についてお話を聞きました。
――まず『ロゼット切り紙』を企画したきっかけを教えていただけますか?
「実は、『落ち葉切り紙』の企画を出した際に、ロゼットというものもあるよと、さりげなく出版社に提案したら反応が良かったので、落ち葉が終わったタイミングで試作を作って企画を提案しました。きっかけは落ち葉についていろいろ調べているときに、たまたまロゼットの図鑑を見つけて。かわいいなというのもありましたし、折って切って開くタイプの定番の切り紙でできるなと思ったので」
――前作『落ち葉切り紙』と『ロゼット切り紙』で、大きく違うのはどんなところでしょう? ロゼットの方がだいぶ細かいような気がするので、上級者向けとも思ったのですが。
「本書の1章、3章で紹介しているアイテムは、折り紙を折って、切って、開くタイプ。ハサミで切るので初心者でもできる簡単なものなのですが、『落ち葉切り紙』と比べると、一部、複雑な形状のものもあるので、たしかに難しいかもしれません。
「スタンプインクを使って色をつけたり、アレンジアイテムを作ったり、切り紙以外の部分でも楽しめるアイテム作りを紹介しているのは、『落ち葉切り紙』と同じです」と瀬川さんが話すように、ロゼット切り紙を応用して作るアイテムも充実。
たとえば、ブローチやウォールステッカー、ステンドグラス、アイロンプリントなど、インテリアやファッションに使えるアイテムが多く、工夫次第で自分オリジナルのアイテムが作れるので楽しみも広がるはず!
本書の反響について誠文堂新光社・編集担当の古池日香留さんに聞いてみると「自然科学に興味を持っている方からの反応がとてもいいです。ロゼットの本自体の類書があまりなく、もちろん切り紙で再現した本は本書が初めてなので『作ってみたい』と言ってくださる声を多くいただいております」とのこと。
筆者もロゼットについて詳しく知らなかったので、本書を見て、そのバリエーションの多さにはびっくりしました。
また、古池さんは「部屋の飾りつけなどのインテリアとして活用する以外に、発表会の装飾などにも使えるので、学校や保育園などでも使っていただけると思います。たくさん作って飾れば、部屋がとても賑やかになって、楽しげな雰囲気を演出できるのでぜひ試していただきたいです」とも。
たしかに、子どもと一緒に作ったりしても楽しいのでは? これからのシーズンなら、ハロウィンやクリスマスの飾り付けなどにも役立ちそうです!
(田辺 香)
さて、そんな秋にぴったりの「落ち葉」をモチーフにした『落ち葉切り紙』という書籍について、以前コネタで紹介したのですが、その続編ともいえる『ロゼット切り紙』(誠文堂新光社)が、9月に発売されました。

ロゼット……? ピンとこない人も、表紙を見ればおわかりになるのではないでしょうか。ロゼットとは、もともとタンポポの葉のように、短い茎から葉が地に接したまま、放射状に広がったもののこと。バラの花をモチーフにした小さな円盤状の文様や、リボンで作った勲章やブローチのことをさすことも。
『ロゼット切り紙』には、美しく開いた葉の形120作品を収録されています。『落ち葉切り紙』と同じように、色合いや紙質を変えることで、自分のオリジナルを楽しめるのがひとつの魅力といえそう。
著者は『落ち葉切り紙』と同じ瀬川卓司さん。さまざまな切り絵作品を作りだしてきた瀬川さんに、今回、『ロゼット切り紙』を企画した理由など、本書についてお話を聞きました。
きっかけは偶然見つけたロゼット図鑑
――まず『ロゼット切り紙』を企画したきっかけを教えていただけますか?
「実は、『落ち葉切り紙』の企画を出した際に、ロゼットというものもあるよと、さりげなく出版社に提案したら反応が良かったので、落ち葉が終わったタイミングで試作を作って企画を提案しました。きっかけは落ち葉についていろいろ調べているときに、たまたまロゼットの図鑑を見つけて。かわいいなというのもありましたし、折って切って開くタイプの定番の切り紙でできるなと思ったので」

――前作『落ち葉切り紙』と『ロゼット切り紙』で、大きく違うのはどんなところでしょう? ロゼットの方がだいぶ細かいような気がするので、上級者向けとも思ったのですが。
「本書の1章、3章で紹介しているアイテムは、折り紙を折って、切って、開くタイプ。ハサミで切るので初心者でもできる簡単なものなのですが、『落ち葉切り紙』と比べると、一部、複雑な形状のものもあるので、たしかに難しいかもしれません。
また、2章で紹介しているアイテムはカッターナイフで切るのですが、ロゼットは幾何学的な図形になっているので結構難しく、とにかく切るのに時間がかかります」

「スタンプインクを使って色をつけたり、アレンジアイテムを作ったり、切り紙以外の部分でも楽しめるアイテム作りを紹介しているのは、『落ち葉切り紙』と同じです」と瀬川さんが話すように、ロゼット切り紙を応用して作るアイテムも充実。
たとえば、ブローチやウォールステッカー、ステンドグラス、アイロンプリントなど、インテリアやファッションに使えるアイテムが多く、工夫次第で自分オリジナルのアイテムが作れるので楽しみも広がるはず!

類を見ないロゼットの切り紙に反響も上々
本書の反響について誠文堂新光社・編集担当の古池日香留さんに聞いてみると「自然科学に興味を持っている方からの反応がとてもいいです。ロゼットの本自体の類書があまりなく、もちろん切り紙で再現した本は本書が初めてなので『作ってみたい』と言ってくださる声を多くいただいております」とのこと。
筆者もロゼットについて詳しく知らなかったので、本書を見て、そのバリエーションの多さにはびっくりしました。

また、古池さんは「部屋の飾りつけなどのインテリアとして活用する以外に、発表会の装飾などにも使えるので、学校や保育園などでも使っていただけると思います。たくさん作って飾れば、部屋がとても賑やかになって、楽しげな雰囲気を演出できるのでぜひ試していただきたいです」とも。
たしかに、子どもと一緒に作ったりしても楽しいのでは? これからのシーズンなら、ハロウィンやクリスマスの飾り付けなどにも役立ちそうです!
(田辺 香)
編集部おすすめ