review

酒乱の三船敏郎を叩きのめし、石原裕次郎に詫びを入れさせた安藤昇という男

高倉健の向こうを張る


当時の大スターといえば、言わずと知れた高倉健だ。東映移籍後も主演作を連発してきた安藤昇だが、『網走番外地 吹雪の斗争』(67年)でついに高倉健と共演を果たす。安藤は高倉健と最後まで対峙するライバル役で、まさに二枚看板だったわけだが、安藤は監督の石井輝男とケンカして途中降板、ストーリーも大幅に変わってしまった。その後、『新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬』(71年)など数多くの作品で共演しているが、お互いに言葉をかわしたことはほとんどなかったという。

一流の監督陣、一流の脇役陣を従える


映画会社を股にかけて数多くの作品に主演、あるいは客演してきた安藤昇だが、監督陣も一流だった。松竹時代には、『砂の器』の野村芳太郎、『嵐を呼ぶ男』の井上梅次、『日本侠客伝』シリーズのマキノ雅弘らが安藤映画を監督した。なかでも『真田風雲録』などで名匠と讃えられる加藤泰とは3作でコンビを組み、安藤自身ももっとも尊敬する監督として加藤の名を挙げている。

東映時代は、『トラック野郎』の鈴木則文、『仁義なき戦い』の深作欣二、『十三人の刺客』の工藤栄一、『冬の華』の降旗康男、『鬼龍院花子の生涯』の五社英雄、『新幹線大爆破』の佐藤純彌らが安藤映画のメガホンをとった。いずれ劣らぬ一流揃いの監督陣である。

脇役としては、菅原文太、デビュー直後の藤岡弘、伊丹一三(十三)らに始まり、長門裕之、津川雅彦、山城新伍、近藤正臣、千葉真一、渡瀬恒彦、藤竜也、若山富三郎、丹波哲郎らが安藤昇主演映画に出演している。当時のスターの一人、鶴田浩二の作品や、主演スターとなってからの菅原文太の作品への客演も多い。『無宿(やどなし)』(74年)では勝新太郎とも共演している。

あわせて読みたい

  • オダギリジョー「高橋是清」の破天荒

    オダギリジョー「高橋是清」の破天荒

  • 手塚も描いた戦後最大怪事件・下山事件

    手塚も描いた戦後最大怪事件・下山事件

  • ベストセラーを生み出す6つの条件『完本 ベストセラーの戦後史』

    ベストセラーを生み出す6つの条件『完本 ベストセラーの戦後史』

  • 1900年、1945年、1958年、1968年は特別な年だったのか。“年代本”から見えてくる未来1

    1900年、1945年、1958年、1968年は特別な年だったのか。“年代本”から見えてくる未来1

  • レビューの記事をもっと見る 2015年12月29日のレビュー記事
    「酒乱の三船敏郎を叩きのめし、石原裕次郎に詫びを入れさせた安藤昇という男」の みんなの反応 4
    • ガッツ小宮山 通報

      元ヤクザを賞賛する記事など必要ない

      32
    • 伊丹13 通報

      三船の件は理不尽すぎる。

      9
    • 匿名さん 通報

      ゴキブリ、カスも伝説へ。

      5
    • ゴロー 通報

      この人ほどインテリヤクザ居ない。

      3
    この記事にコメントする

    \ みんなに教えてあげよう! /

    トピックス

    今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

    レビューニュースアクセスランキング

    レビューランキングをもっと見る

    コメントランキング

    コメントランキングをもっと見る

    トレンドの人気のキーワード一覧

    新着キーワード一覧

    エキサイトレビューとは?

    エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

    その他のオリジナルニュース

    通知(Web Push)について

    Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら