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ヤバい、江戸川乱歩読み放題の時代が来てしまった

暗黒の夢を見ながら、だが青春を生きよ。
 
■『芋虫』
伏せ字だらけで掲載され、戦時中は全編削除を命じられた問題作。
両手両足を失った傷痍軍人の夫を、妻である時子は、“厭な顔を見せるではなく、自分の欲をすっかり捨ててしまって、親切に世話をしている”。
という美談の裏で、時子は、両手両足を失った夫を虐げて快楽を得ているという物語である。
“事実彼女の夫の須永中尉は、ひとかたまりの黄色い肉塊でしかなかった。そして、それは畸形なコマのように、彼女の情欲をそそるものでしかなかった”
そして、ラストの闇。
丸尾末広が漫画化した『芋虫』もオススメ。

ぬあああ。ベスト3では足りぬ。
まだまだいくらでもある。乱歩は傑作もたくさんなので、おいベスト3ならこれだろ、こっちだろ、これが抜けてるぞとお叱りの声もあろう。
#乱歩ベスト3 でツイートして、乱歩フェスティバルにしましょう。

最後に、いま乱歩の本を手にしたい人に2冊オススメしよう。
『日本探偵小説全集〈2〉江戸川乱歩集』『孤島の鬼』だ。
『日本探偵小説全集〈2〉江戸川乱歩集』は、代表作をずらっと収録(「二銭銅貨」「心理試験」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」「パノラマ島奇談」「陰獣」「芋虫」「押絵と旅する男」「目羅博士」「化人幻戯」「堀越捜査一課長殿」)。
さらに「陰獣」の竹中英太郎による挿絵もアリ。解説は中井英夫だ。
『孤島の鬼』は、竹中英太郎の挿絵が入っている「創元推理文庫ー現代日本推理小説叢書」版を強くオススメする。
(米光一成)

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