
筆者は男なのですが、女性の嗜好は我々ほど直接的じゃない気がします。恐らく、もっと深遠。そういえば以前、コネタで「仏像女子」というムーブメントを取材しており、その時に対象の愛で方が男とは明らかに違うことも痛感したっけな……。
そんな女性たちの間で今、「鳥獣戯画」が人気を集めているそう。
ご存じですか、「鳥獣戯画」を? これは「栂尾山高山寺」(京都府市右区)に所蔵されている、作者不明の絵巻物。「甲」「乙」「丙」「丁」の全4巻からなり、「甲」「乙」が平安時代後期に、「丙」「丁」は鎌倉時代に制作されたと考えられているとのこと。なんと、"日本最古の漫画"とも言われています。
この「鳥獣戯画」に、バンダイの某女性社員がハマっているらしい。今年都内で開催され、20万人以上の来場者を集めた「鳥獣戯画展」には、3~4時間待ちの行列もいとわず参加するほどの熱!
「はい、並びました。待ち時間が大変でした……」(バンダイ・某女性社員)
なぜ「鳥獣戯画」は、これほどの人気なのか? 戯画に登場するさまざまな動物の表情や姿がゆるくシュールな雰囲気を醸し、そんな要素が女性の琴線に触れるらしい。また墨の線画が持つ独特の雰囲気が動物たちとマッチしており、独特の可愛いらしさへと昇華。結果、2015年の春ごろよりにわかに人気が帯びてきたようです。
ただ、あまりの人気ぶりゆえ、その目で「鳥獣戯画」を見たくても見れなかったファンも少なくなかった。そこで、この女性社員が立ち上がりました。「いつでも見られて飾って楽しめる『鳥獣戯画』があれば!」という思いをモチベーションに、ガチャ(カプセル玩具)商品『鳥獣机画』(1回300円)を1月下旬より発売させるというのです。