review

映画監督・森田芳光が北川景子に渡した自作「の・ようなもの」とは

「の・ようなもの のようなもの」が制作され、1月16日から公開された。監督は助監督・監督補として16本の森田作品に携わった杉山泰一。主人公の若手落語家には松山ケンイチ、その師匠の娘に北川景子と、森田監督お気に入りの2人が扮する。

実家を抵当に入れて製作費を捻出


宮藤勘九郎脚本・長瀬智也主演のドラマ「タイガー&ドラゴン」(2005年)、貫地谷しほり主演のNHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」、国分太一主演の映画「しゃべれどもしゃべれども」(いずれも2007年)、さらに昨年から今年にかけてのドラマ「赤めだか」やアニメ「昭和元禄落語心中」など、ここ10年ほど若手落語家を主人公にした映像作品が目立つが、「の・ようなもの」はひょっとするとそれらの原点ともいえるかもしれない。

初めて劇場映画を手がけるにあたり、森田は自分が誰よりも知っている「風俗と落語」を結びつけることにする。何しろ彼の実家は旧花街である渋谷・円山町の料亭で、芸者衆に囲まれながら育った。そして日本大学芸術学部在学中には落語研究会に所属している。この落研時代のひとつ上の先輩に、のちの放送作家・高田文夫がいた。高田によれば、森田はいくら稽古をつけても下手で、「演じるんじゃなくて、つくるほうにまわれ」とアドバイスしたという(高田文夫『誰も書けなかった「笑芸論」』講談社)。

タイトルは三代目三遊亭金馬の十八番「居酒屋」に出てくる「できますものは、汁に柱に鱈昆布、アンコウのようなもの、鰤にお芋に酢蛸でござーい」のくだりからとった。また、伊藤克信演じる主人公の新米落語家が、夜中の町をひたすら歩きながら道々地名や情景を語っていくシーンは本作の見どころのひとつだが、これは「道中づけ」といって落語や講談の語り口の一種だ(伊藤は今回の続編にも出演)。

あわせて読みたい

レビューの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

次に読みたい関連記事「向井理」のニュース

次に読みたい関連記事「向井理」のニュースをもっと見る

レビューニュースアクセスランキング

レビューランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2016年1月17日のレビュー記事

キーワード一覧

エキサイトレビューとは?

エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

その他のオリジナルニュース

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。