人生で一番大きな買い物って何？　購入エピソードを聞いてみた

人生でもっとも大事なものは？

家族、時間、いろいろありますが…「お金」と答える方もいるかもしれません。
そう、この世は貨幣経済、金は天下の周りモノです。

人生でもっとも大きな買い物は？
毎日の食事、友人との飲み代、週末の映画に行ったり、そうでなくとも毎日発生する電気代や水道代…現代社会に生きる限り、お金をまったく払わない（発生しない）日はほとんど存在しません。そこで、これまでの人生で一番大きな買い物は何だったのか、聞いてみました。

やっぱりあるよね！家

・家…でかすぎるわ（金額不明）

・これからもこれ以上大きな買い物はしないと思う、家。（金額不明）

聞く前から想像はついていましたが、やはり家。最近ではシェアや借家が当たり前になりつつありますが、それでも夢のマイホームという言葉は多くの人の目にとって燦然と輝いています。それまでの一番大きな買い物から2桁、もしかすると3桁は変わる人も多そう。

二人に金額を聞いたところ、「◯んしぇんまんいぇん」「ウン千万円…」とのこと。答えてくれた一人は、「これ以外の高価な買い物なら金額言えるのに、家＋土地は公に誰にでも言えないなと思うのはなぜだろう…ローンがあって『完全に自分のもの！』という感覚がないから？」と話してくれました。

・中古マンション（金額不明）。嫁入り前なのに×百万円のローン組んじゃった。結婚したら転勤になって、4年半しか住めず…。ローンは完済しましたが、妹に月1.5万円で貸してるので（管理費別。固定資産税は何故か姉支払い）完全にマンション経営としては失敗です。

月1.5万円で住んでる妹さんが羨ましいです。お得物件というものはそういう話から出てくるのか…（身内が損してるけど）。ローンを払っている最中だと一言くらい借り主に何か言いたくなってくるかもしれない、完済でよかった！

・賃貸より買ってしまった方が安かったので、35年ローンで実家を購入。（1500万円）

うーん、リアル…。なお、この方はその実家には住んでいないということで、最大の親孝行ですな。

住まいや仕事によっては欠かせない、車！

・日産のステージア（75万円）。機材を積んで100～200km移動することが多く、ステージアがとても使いやすいのでずっと乗っていてこれで三代目。

ちなみに、初代は19万円で、二代目は40万円で購入した。

家と来たら車ですよね。同じステージアでどうして初代と二代目にこれほど開きが？と思って聞いてみると、走行距離が19万kmと3.2万kmと全然違ったからとのこと。なお、19万kmで19万円は高く、3.2万kmで40万円は安い、とか。この相場観、車に乗らないと全然分からないなぁ…。

・カナダ・トロントでの語学留学（30万円）とホームステイ二週間分（4万円）。

現地に住むに当たってすぐに通いたかったので事前に申し込んだけど、まずは現地に行ってから必要なスキルを考えた上で選べばよかったと少し後悔。楽しかったけど。



そうか、留学などの教育系も高くつきますよね。とくに日本で申し込む場合は、決まって現地での価格よりも高いので（それこそが価値だから当たり前だけど）、現地の生活に慣れてくると「もったいなかった」と思う気持ちはよく分かります。なお、そのあとで通った学校はより実践的だったため、「最初からこちらにお金を使えばよかった」とのことでした。

パソコン、電子機器や電子機器

・MacBookPro（36万円）かなぁ。ここ一番で気合入れて買ったとしたらDJミキサ（20万円）。

・X68000XVI、モニタ込みの中古（40万円弱）かな。奨学金ぶっこみましたが、結局ゲームしかしませんでした。後にマックの購入資金になったのでした。 ※X68000XVI…シャープが販売した16ビットパソコン。1987年にシリーズの販売開始、1990年代後半までホビーパソコン（趣味などの用途で使われるパソコン）の一角を担った。



今や世の大半の人にとって大きな買い物は、パソコンや電子機器関係になるのかもしれません。そういう私もつい最近、家電量販店の店頭で10万円超のパソコンとにらめっこしてました（結局買いませんでした）。iPhoneの最新版なら6,7万円はいく、それを新製品が発売される度に気を惑わされるのですから、我々は常々Appleはじめ電子機器メーカーに試されているのかも…。

ミキサなどの音楽関係は全般的に高そうですね！青天井っぽい。X68000XVIの名前ははじめて耳にしましたが、Windows95が登場する以前のパソコンなのですね。なるほど、知らない訳だ。

そのほか、十人十色の買い物たち

ほかにも、答えてくれた人の趣味や生活が透けて見える買い物たちをご紹介します。

・レザージャケット（7万円）。10年前にごちゃついた天満（大阪）の商店街を歩いていて、ふらりと入ったセレクトショップでそのジャケットと目が合った。11万円が7万円に値引きされていて、デビットカードで購入。流行り廃りのないレザージャケットは一生モノ。激安店舗が並ぶ商店街でそんな高額なものを買うとは、人生何があるか分かりません。



レザージャケットに目、ねぇよ。と思わず突っ込んでしまいましたが、なるほど。流行り廃りがないから一生モノっていいですね！私も一気に欲しくなりましたが、ふだんベトナム（常夏）に住んでいるのでそれこそ無用の長物になりそうです。日本に戻ったら必ず買おう。


・エステ（8万円）です。個人経営のお店で、11回コースを現金一括払いで8万くらい。当時、知り合いがいない土地に転勤になって、人と手っ取り早くコミュニケーションが取れると考えて行きました。痩せることはなかったのですが、半年に渡って毎週エステティシャンとお話が楽しくできたので自分的には良かったです。会社の人にエステ行ってるのがバレて「痩せもしないしお金の無駄」と指摘されて恥ずかしくなって行かなくなりました。コミュニケーション取るために行ってて痩せるためではないので目的は達成されてたのに！

え、いいの！？エステって、コミュニケーション取るために行くものなの！？
私は女性ではないのでそのへんの考え方は分かりませんが（男性でもエステはあるけど）、本人がそのつもりでかつ目的が達成されたのならいいのか…。話したいからと言ってホストクラブに行ったらお金ジャブジャブ使ってしまいそうですもんね。知らない土地でも一回当たり7000円弱で人と話せるのなら、アリなのか。しかもエステまで楽しめる。あ、アリかも。自分も上京直後の孤独の寂しさを考えると、あれは精神衛生上絶対良くないもんな…。それにしても会社の人は辛辣ですな。

・全身脱毛5回1セット（70万円）。脱毛したいなぁとは思っていたんですが、池袋を歩いていたらプレゼント付きの街頭アンケートに答えることに。すると見事6位のワキ脱毛が当たり、そのまま全身脱毛をすることになりました。1位は東京ディズニーランドのチケットでした。

ああいう街頭のプレゼントに当たった人ってはじめて聞いた！当たるんだ…。1位の内容とのギャップも気になります。ワキ脱毛もそれなりにお値段しそう。それにしても70万円とはなかなかですね、全身かつ一生モノと考えたら、それくらいするのかー。

・奨学金で借りた大学の学費（240万）。まだ支払い中です。

奨学金かぁ！何にもできないとは思うけど、応援はしています…！

・結婚式（300万円）。披露宴諸費は我ながら頑張った、結婚式に興味なかっただけに、精神的にも…！ベトナムの相場は、招待客200人だとして田舎で50万強、都市部で100万強あたりじゃないかな。



結婚式もありましたね…！答えてくれた友人は日本とベトナムで式を挙げたので、その合算金額とのこと。招待客が200人！？とありますが、ベトナムではよくある話。だいたい後半はカラオケ大会になります。

・新車のバイク（70万円）。学生時代に死ぬ気のフルローンで買ったけど、半年で盗まれた。インスタントラーメンの汁に小麦粉入れて焼いてチヂミにして一食浮かすような貧乏学生が買った憧れのアメリカンバイク。額で言えば、家、生命保険、結婚式、車の順だけど、精神的な重み的にはバイクが強かったなぁ。

うお、それはあまりに辛い！辛すぎる…。学生にとっての70万円と聞いただけでもすごいのに、半年で盗まれたらもう死ぬ気のフルローンが死そのものに感じますね。10年以上前の話かとは思われますが、ご愁傷様です。

・サックス36万円。高3の頃にサックス教室に通って、大学に入ってスカバンドと吹奏楽部で練習して夏頃に購入。そのまま大学一年を二回転して使い倒したけど、二年の末から授業が忙しくなって疎遠に。

楽器って高いイメージがあるけど、まさにその通りだった！中でも管楽器って、とくにデリケートですよね（たぶん）。音楽は、高くつく趣味ですね…（そのままプロになる場合もあるだろうけど、それは一握りか）。

・美容師用のハサミ（5万円）。美容師でもハサミに凝る人は本当に凝っていて、名前を入れたり塗装したり、持つ部分は木製だったりすることもあります。ハサミの交差するところがドクロになっていたりとか…。高いものは10万円も超えます。



美容師のハサミ！気にしたことがなかった…。でも、もしかしたら武士の刀みたいなもので、それこそ魂そのものなのかもしれませんね。これ、個性が出そうだなぁ。

大きな買い物の裏にはその人の悲喜こもごもが詰まってる

以上、人生で一番大きな買い物でした。家、車、留学にエステに電子機器…。大きな買い物をするときは覚悟が求められるので、その裏にはいろんな感情が詰まったストーリーがあっても当然のことなのかもしれません。ちなみに、本当に自分事になってしまうのですが、最近両親に海外旅行をプレゼントしました。私がベトナムに住んでいるのでそれ自体は自然ですが、親孝行らしい親孝行はしてこなかったので、自分の中でなにかひとつの区切りがつきそうです。
（ネルソン水嶋）