アウトドア趣味を満喫する女子高校生たちのゆるい日常を描く木ドラ25「ゆるキャン△」(テレビ東京系、木曜深夜1時)。あfろによる原作アニメ版の再現度が非常に高い「2.5次元ドラマ」だ。
2.5次元舞台があるのだから、2.5次元ドラマがあってもいいよね。

先週放送された第4話は、各務原なでしこ(大原優乃)、大垣千明(田辺桃子)、犬山あおい(箭内夢菜)の野クル(野外活動サークル)の面々と、志摩リン(福原遥)がそれぞれ別のキャンプ場を目指すというお話の前編。
福原遥&大原優乃「ゆるキャン△」4話で実感した消費税10%。今夜は「温泉回」だよ!
原作

リンのヤマハ・ビーノ登場!


学校で初めてのキャンプの準備を進める野クルの3人。彼女たちが「キャンプに持っていくもの」として挙げていたのは以下のとおり。

テント/シュラフ/着替え/洗面用具/レジャーシート/調理道具/食器/焚き火道具/ゴミ袋/トイレットペーパー/救急セット/ランプ類/サンダル

ひと口に「焚き火道具」と言っても、焚き火台やら着火剤やら火ばさみやらいろいろ必要になる。着替えはかさばるし、カセットコンロなどの調理道具はなかなか重い。かなり荷物が多く、車がない人は大変だ。


一方、ソロキャンガール(ソロキャンプが好きな女子、という意味)のリンは、愛車のスクーター、ヤマハ・ビーノに荷物を積んでキャンプ場へ出発。2.5次元ドラマらしく、ビーノもアニメを完全再現。というか、メーカーのヤマハがアニメ版とタイアップした際に2台制作したもののうちの1台。もう1台(メーターまわりの色使いが微妙に違う)はファンにプレゼントされた。なお、当選倍率は6万倍(!)だったという。新製品化待ったなし。


準備万端整えた野クルの3人も駅で待ち合わせて、キャンプ場へ徒歩で出発。たしかに大変だけど、おしゃべりしながらトコトコ歩いていくのも悪くなさそう。彼女たちが到着したのは、山梨県にある笛吹川フルーツ公園。ここは「新日本三大夜景」に選ばれた場所。ほかに「日本三大夜景」「日本新三大夜景」があってややこしい。

アウトドア感より女子高生の日常感


長野県のキャンプ場を目指すリンは、途中で霧ヶ峰にあるカフェ「ころぼっくるひゅって」に立ち寄る。
なお、冬季は休業しているので今行っても営業していないから注意(営業再開は4月下旬)。

リンが食べるのはボルシチのパンとドリンクのセット1350円。たしかに高校生にとっては値が張るが(いや、大人にとってもなかなか)、「金はあるんや!」と思い切ってオーダー。ちなみにアニメ版では1300円だった。ああ、消費税が10%になったんだな……と思わざるを得ない。

なでしこたちが立ち寄った笛吹川フルーツ公園内の「オーチャードカフェ」は、なんとすでに閉店してしまった模様。
とはいえ、今は「葡萄屋kofu パークcafe & kitchen & marche」がオープンしているのでご安心を。なお、劇中には登場しないが、笛吹川フルーツ公園の隣には横溝正史が住んでいた世田谷の家を移築した「横溝正史館」がある。山梨と横溝正史はそれほど関係が深いわけではないらしい。

ボルシチを堪能するリンと、スイーツを愛でる野クルの面々。アニメ版と比べると、アニメ版にあったキャンプの準備(シェラフの実験や買い出しなど)やスクーターのリンが車に乗っている犬と出会う小ネタなどがカットされ、その分、食べ物を食べる描写に時間が割かれていることがわかる。

ドラマ版「ゆるキャン△」は「キャンプの魅力」を描こうとしているというより、「女子高生たちの日常」を描くことに力点が置かれているとあらためて感じる次第。
今夜放送の第5話は「温泉回」だよ! 深夜1時から。
(大山くまお)

作品情報
木ドラ25「ゆるキャン△」
原作:あfろ「ゆるキャン△」
監督:二宮崇、吉野主、玉澤恭平
脚本:北川亜矢子
音楽:小田切大
出演:福原遥、大原優乃、田辺桃子、箭内夢菜
主題歌 - LONGMAN「Replay」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
オープニングテーマ - H△G「瞬きもせずに」(ドリーミュージック)
プロデューサー:藤野慎也、熊谷喜一、岩倉達哉
制作:テレビ東京、SDP、ヘッドクォーター
製作:ドラマ「ゆるキャン△」製作委員会

※放送後にTVerで配信中
※放送後にAmazon Prime Videoで配信中