12世紀から14世紀にかけて、第2次ブルガリア帝国の首都として栄えたブルガリアの古都、ヴェリコ・タルノヴォ。現在は鳴戸親方として活躍している元大関・琴欧洲の故郷でもあります。


街の周囲を蛇行するヤントラ川と豊かな緑、崖にへばりつくようにして連なる古い家々が織り成す風景の美しさは東ヨーロッパでも際立つもので、その独特の街並みは一度見ると忘れられません。

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ヴェリコ・タルノヴォは、新市街、旧市街、3つの丘という3つのエリアに分かれており、観光の中心となるのは旧市街と3つの丘です。

・旧市街

旧市街の必見スポットのひとつが、工房を兼ねたショップが軒を連ねる職人街「サモヴォドスカ・チャルシャ」。

琴欧洲の故郷!ブルガリアきっての美しき古都、ヴェリコ・タルノヴォを歩く


伝統的な家屋が建ち並ぶ石畳の道の両側に、陶器や絵画、金銀細工、革製品などのショップが連なる光景はフォトジェニックでムード満点です。しかも、職人たちが実際に制作にあたる様子を見ることができるので、色々なお店を覗きながら歩くだけで楽しいですよ。

琴欧洲の故郷!ブルガリアきっての美しき古都、ヴェリコ・タルノヴォを歩く


メインストリートから一本外れたグルコ通りもおすすめ。
ここはヴェリコ・タルノヴォのなかでも特に古い家々がよく保存されているエリアで、歩くだけでタイムスリップしたかのような感覚が味わえます。

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上階部分が道路側にせり出した伝統家屋が並ぶ風景は、なんだか懐かしく、ヨーロッパというよりもトルコにいるような気分。町というよりは「村」のようで、メインストリートから少し外れただけでこれほどのどかな風景が広がっていることに驚かずにはいられません。

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グルコ通りでは、1860年に建てられた邸宅「サラフキナの家」が博物館として公開されています。居住空間の再現のほか、民族衣装や金銀製品が展示されており、当時の生活様式をうかがい知ることができるので、ぜひ立ち寄ってみては。

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・3つの丘

ヴェリコ・タルノヴォきっての観光スポットが、3つの丘のひとつである「ツァレヴェッツの丘」。
第2次ブルガリア帝国時代にはこの丘全体が宮殿でしたが、オスマン朝の攻撃により瓦礫と化してしまいました。

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丘の上から眺めるヴェリコ・タルノヴォの街並みは壮観。

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頂上にそびえるのは大主教区教会で、教会内部はブルガリア現代絵画の巨匠が手掛けた壁画で覆われています。社会主義の影響をうかがわせる直線的な筆致は、伝統的な正教会教会のイコンとは大きく異なる斬新なスタイルです。

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ツァレヴェッツの丘のふもとに広がるアセノフ地区周辺には、聖ペテロ・聖パウロ教会をはじめ、第2次ブルガリア帝国時代に建てられた歴史ある教会が点在しています。

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豊かな緑に囲まれた、古き良き田舎の風景のなかでひっそりとたたずむ教会を訪ねれば、必ずや心癒されるはず。


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エリアによって異なる一面を見せてくれる、立体感あふれるヴェリコ・タルノヴォの町。その豊かな表情にきっとあなたも魅了されることでしょう。

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