4月早々に発覚した情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の内部資料がSNSに流出した問題。番組制作会社の女性スタッフが投稿したものだったというが……。


 恋愛コラムニスト・カウンセラーの堺屋大地氏は、「根深い問題がある」と指摘したうえで、今回の騒動を反面教師にして、教訓として学ぶべきだと語る。


■「親しい友達」に裏切られる危険性


 出演芸能人の名前や番組のシフト表といった『ZIP!』内部資料を流出させた女性スタッフ。彼女のモラル欠如を糾弾する声も多くありました。


 ただ、その投稿はInstagramの「親しい友達」機能を使い、公開範囲を限定したものだったそうです。もちろん限定公開であろうと社外秘の資料をSNSに投稿したことは本人の落ち度ですが、要するに「親しい友達」のなかに、その投稿をスクショしてさらした人物がいるという説が濃厚になっています。


 この騒動はテレビ局という華やかな業界の話ではありますが、仲がいいと思って信頼していた友達に裏切られたという、誰しもが直面する可能性のある普遍的な問題でもあったというわけです。


 流出対策として、限定公開する仲間をこれまで以上に厳選することや、そもそもSNSをやらないといったことが、真っ先に思い浮かぶでしょう。そういった「個人情報を徹底管理する」という視点も大事ですが、今回の流出問題を教訓にするなら「敵を作らない」という対策も必要なのではないでしょうか?


 今の世の中、ちょっとでも妬みや恨みを買うと、簡単に自分の秘密を流出されるリスクがあるということを念頭に置き、「敵を作らない」ことが重要なのです。


 言わずもがなわざわざ対立構図を生み出すのは愚行。プライベートの友人相手でも仕事関係の知り合い相手でも、自ら煽るといった敵対行為が御法度なのは言うまでもありません。



妬みや恨みは「負の感情」を焚きつける

 なかには相手を論破していくことで、“自分は賢い”と悦に入っている人もいるかもしれませんが、対立から発生する余計な雑務や論破にかかる労力などを考えれば、最初から敵を作らずにみんな味方にしておいたほうが、よっぽど賢いのです。


 しかし、実は本題はここから。


 今回の『ZIP!』流出の女性スタッフは、本人は無自覚のうちに周囲の妬みや恨みという負の感情を炊き付けていた可能性はないでしょうか?


 例えば流出した投稿のなかに、《バカやりがい感じるし芸能人沢山あえて話せてまじで楽しい》というコメントが書かれていました。


 こういった言葉がリア充アピールのように受け取られて鼻につき、「親しい友達」のなかにマウントを取られたと感じてムカついた人がいたのかもしれません。


■「ハラスメント」と「マウント」の構造は同じ


 みなさんも、ハラスメントにはとても敏感になっていると思います。セクハラもパワハラもモラハラも、本人にそんなつもりはなくても、受け手側が不快に感じて訴えたら、ハラスメントとして成立してしまうのはよくあること。


 自分に悪意などの自覚があるかないかは関係なく、ハラスメントは相手がどう感じるかが重要となっています。そして、実はマウントもハラスメントと同じ領域の話なのです。


 周囲を見下しているつもりも自慢しているつもりもなくても、それを受け取った人々のなかに、見下された、自慢されたと感じる人がいるなら、それはもう立派なマウント発言になってしまうということ。


 妬みや恨みを買わないように無自覚のマウント発言にも気を付ける。それが今回の『ZIP!』流出騒動から得られる「学び」でしょう。


(堺屋大地 /コラムニスト・ライター・カウンセラー)


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