鳴り物入りで新番組「追跡取材 news LOG」(日本テレビ系)のメインキャスターに起用されながら、元NHK人気アナウンサー和久田麻由子の評判がすこぶる悪い。「台本通りにしか進行できない」「ワイプのゲスト?」とこき下ろされ、ついには「美人すぎるのがダメ」と逆ルッキズムのようなケチをつけられ散々なのだが、そもそも番組がなってない。


「取材の過程を見せてニュースを深掘りするというコンセプトなのですが、舞台裏のエピソードや記者の苦心を紹介するだけで、特に新しい情報や明快な解説があるわけではありません。1週間のニュースを並べた、どこにでもある番組です。この程度のものをなぜ和久田がやらなければならないのか。彼女の良さがまったく生かされてなくて、かわいそうですよ」(メディアアナリスト)


 いや、和久田だけではない。日テレはこれまでも、NHKのエース級アナを自局の番組に引っ張っては使い潰してきた。有働由美子は夜の報道番組「news zero」のメインキャスターを5年半担当したが、有働らしさが発揮されないまま藤井貴彦アナと交代になった。


 NHK理事に昇進かといわれた武田真一は、朝の情報ワイド「DayDay.」のキャスターだが、“山里亮太の隣にいる人”という存在でしかない。


■有働由美子も武田真一も「名前」を使われただけ


 有働はTBS系「news23」の膳場貴子雨宮塔子らの女性キャスターに対抗するため、武田はテレビ朝日系「モーニングショー」の羽鳥慎一を意識した、いずれも話題性を狙った起用だった。「NHKのあのトップアナが民放番組に?」というだけで、しばらくは見てもらえるという計算である。


 実は、日テレにはもっと狡猾な計算があるという。広告代理店の民放担当営業マンは、「他局に行かせないための囲い込みですよ。和久田、有働、武田クラスのレギュラー番組をぶつけられたら、裏の日テレは食われます。

それを阻むために、NHK退職後の1発目の契約は必ず取りにいく。そのためギャラも弾むのですが、契約してしまえばこっちのものなので、番組そのものには力を入れない。NHKでエースだったアナウンサーがレギュラーの日テレ番組がパッとしないのは、そのためです」と明かす。


 有働はいまはテレ朝系で冠番組「有働Times」を持っていて、視聴率も高い。和久田もいまのうちから“転職先”を考えておいたほうがいいかもしれない。


(コラムニスト・海原かみな)


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