俳優の小日向文世(72)が10日、脚本家・橋田壽賀子さん(2021年死去、享年95)の名前を冠した第34回橋田賞を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。昨年主演したTBS系ドラマ「わが家は楽し」を始め、テレビ朝日系「緊急取調室」、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」などでの巧みな演技が評価された。

 小日向は「わが家は楽し」の撮影現場を振り返り「連日、朝から夜まで現場にいらっしゃる(プロデューサーの)石井ふく子さん、初日にほぼ全キャストにダメ出しをする(脚本の)山田洋次さん、僕の母親を演じる岩崎加根子さん。皆さん90代でした」としみじみ。自身は70代に入り「少しのんびりしたいなと思っていたが『まだそれは早いぞ、お三方を見習え』と、この賞に尻をたたかれた思い。あとひと頑張り、ふた頑張りしようと思います」とあいさつした。

 個人だけでなく、「わが家は楽し」自体も番組としても橋田賞を受賞。小日向は夫婦を演じた戸田恵子(68)と、そろって登壇し「子供の頃からテレビを見て、ホームドラマをずっと見続けてきた。俳優になって、ホームドラマに出られたことを本当にうれしく思います」と喜んだ。何度も共演してきた戸田には「まさか夫婦役を演じられるとは夢にも思っていなかった。記念すべき作品だった」と語りかけた。

 来年9月に70歳を迎える戸田は山田監督や石井プロデューサーの名前を挙げ「私、一番年下です。久々に現場がピリピリしていたが、勉強をたくさんさせていただいた」と感謝した。

編集部おすすめ