大竹まこと(76)がパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まこと ゴールデンラジオ!』(文化放送)。月曜から金曜まで様々なゲストを招いて時事問題などを扱う番組だが、5月11日の放送回でゲスト出演者による不適切発言が波紋を呼んでいる。

午後1時から放送された番組コーナー「メインディッシュ」では、5月1日に著書『AIは人間を殺さない、飼い殺す 全体主義という心地よい檻』(ベスト新書)を発売した作家・適菜収氏がゲスト出演。

コーナー冒頭、大竹は「ご本の内容については、後半でいろいろ伺って参りたいと思いますが、最初は日本の高市政権を、適菜さんはどんなふうにご覧になっているかをいろんな角度から伺いたいと思います」と切り出し、高市早苗首相(65)の話題を中心にトークが繰り広げられた。

適菜氏は高市氏について自ら過去の新聞や雑誌の記事などを調べたといい、高市氏の経歴などに対して「最初から最後まで全部ウソだった」と批判的に発言していた。また、憲法記念日の5月3日に、高市氏が、改憲派が開いた集会に「憲法は国の礎であるからこそ、時代の要請に合わせて定期的な更新が図られるべきだ」とビデオメッセージを寄せた話に及ぶと、「アホにも限度がありますわね」と一蹴。

高市氏について「憲法も全然勉強してないし、そもそも政治も何も理解していないんですね」と続け、「憲法っていうのは、近代憲法のことを指すわけですから、当然、権力者を縛るものであって」「時の権力者が時代に合わせてコロコロ更新していいようなもんじゃないんですよね」と主張。さらに「高市がやっているのは安倍さんの猿真似で、アメリカ追従ですわね」、「完全に独立を放棄して、トランプのケツをペロペロ舐めると」とも言い放っていた。

そんな適菜氏は「象徴的な件が一件あって」と切り出し、2月28日にアメリカのイラン空爆によって児童175人が犠牲になったことに言及。その上で「高市は黙っていたわけじゃないですか。他の国はアメリカを非難したのに」と述べると、4月25日にトランプ米大統領(79)が出席した夕食会で発生した発砲事件を持ち出した。

発砲事件を受け、高市氏は翌26日に《暴力は、世界のいかなる場所でも、決して容認できません》とXで表明していたが、適菜氏は次のように批判していた。

「“いかなる場所でも(暴力は)容認できない”って言っておいて、トランプが狙われたわけではないのに、こういうツイートして。いっぽうでは、イスラエルとアメリカの問題を追認してしまうと。

要するにやってることは、トランプのケツを舐めるだけ」

「トランプにいきなり抱きついたり、ピョンピョン飛び跳ねたり。外交自体ができないから、ふざけて見せたり、おどけてみせたり、色目使ったりするんですね」

大竹が「“世界の繁栄を守れるのはトランプだけだ”と仰っていますね」と相槌を打つと、昨年10月に高市氏がトランプ氏をノーベル平和賞に推薦すると報じられたことにも言及。適菜氏は「いろいろあるじゃないですか」と続け、「戦後のパンパンと同じ。だから令和のパンパン」と、高市氏に対して、終戦直後に占領軍の兵士と親密だった日本人女性に対する侮蔑的な呼称を2度にわたって述べたのだった。

しかし注意を受けたのか、「あ、NGですか?それは」と確認していた適菜氏。大竹が「はい、色んな言葉が難しい言葉になっておりますので、訂正させていただきますけども」とやんわり諭すと、「わかりました」と受け入れていた。

コーナー終了後、砂山圭大郎アナウンサー(50)が「先ほど、『大竹メインディッシュ』のなかで、不適切な表現がありました。大変失礼したしました」と謝罪したものの、Xではリスナーから批判が相次ぐことに。

“女性差別”“公共の電波で流していい言葉じゃない”といった批判のほか、“文化放送は見解を出すべき”とラジオ局にも責任を問う声も上がっていた。

そこで本誌は12日に文化放送を取材し、適菜氏による不適切発言に対する見解を尋ねた。すると同日夜、同社広報からメールで次の回答が寄せられた。

《様々な識者やゲストの方のご意見を幅広くお聴きしお伝えしてくことがラジオの役割の一つと思っておりますが不適切な表現に関しては許されるものではなく昨日の放送でも訂正を入れております。

今後もコンプライアンス、弊社放送基準に則り、放送をしてまいります。》

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