刑務所内で発見された10の驚くべきモノ
 刑務所に入ったことがなくても、その様子は映画や本などの創作物を通して垣間見ることができるが、実際の刑務所の中で囚人たちは、想像を超えた創意工夫を行っているようだ。

 自由が制限され、必要なものが手に入らない場所だからこそ、脳が研ぎ澄まされ、思いもよらない創造力を発揮する。
その結果、刑務所の中でとんでもないものが発見されるということになる。

1. 猫

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 動物は、刑務所にこっそりブツを持ち込むためによく利用されてきた。典型的なのは鳥(特に鳩)で、麻薬携帯電話を持ち込むためによく使われた。

 だが、もっとずっしりした重たいものが欲しい場合はどうする? この時に抜擢されるのは猫だ。

 ブラジルで、猫が刑務所内に忍び込むのを複数の看守が目撃した。なんとその猫、脱獄に使うためのかなりの量の道具を運んでいた

 猫は、ノコギリ2本、コンクリを穿つドリル2本、充電機つき携帯電話1台、バッテリー、ヘッドセット、メモリーカードまで背負わされていたのだ。

 この猫は、それまで何度も刑務所を出入りしているのを目撃されていた。どうやら、受刑者のひとりが訓練したものと思われる。猫から道具を取り外すと、わからないところに隠していたのだ。9. ウサギ

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 刑務所にこっそり持ち込まれるものが、必ずしも麻薬や武器、携帯電話のようなものばかりとは限らない。ただ動物の友だちが欲しいだけの受刑者もいる。


 2014年、イギリスの刑務所でのこと。ある受刑者がこっそりウサギを持ち込んで、ペットとして飼っていたことがわかった。ウサギのための小屋までこしらえていた。

 飼われていたこのウサギは、外で作業をしていた受刑者たちが見つけ、刑務所内に持ち込まれた。が、かわいらしいウサギに癒されていた日々も束の間、数日のうちに見つかって、ウサギは動物保護施設に送られた。8. ゴキブリ この話は、刑務所の都市伝説として伝えられている。よく知られている話だが、本当にあったことなのか確認するのは難しい。ゴキブリを訓練してタバコを持ち込んだというのだ。このゴキブリは「シガレットローチ」と呼ばれる。

 1938年、テキサス州アマリロにある刑務所での話。ある受刑者が、口笛を吹くと1本のタバコと1本のマッチを背中にくくりつけて自分のところへやって来るよう、ゴキブリを訓練したというのだ。塀の外に相棒がいて手引きしていたのだろう。


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image credit:Klamath News - Apr 9, 1938

 今となっては、少々うさんくさい話だが、確かにゴキブリはタバコ1本を運べるくらいの力はある。ゴキブリは自分の体重の300倍から900倍のものを運ぶことができるともいわれているが、とんでもない離れ業だ。

 果たしてゴキブリに訓練が可能なのか?ゴキブリと向きあうのにたっぷり時間がある囚人たちなら、あるいは可能なのかもしれない。7. カラオケセット

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 カラオケにのめり込んでいる人は徹底している。それは刑務所にぶちこまれてもなお、その情熱は止められないようだ。

 インドネシアに住むアルタリタ・スルヤニは、収賄の罪で5年の刑を受けた。検察官に60万ドルを渡して、起訴を取り下げさせようとしたが失敗。

 だが、その60万ドルを有効利用することができたのは、彼女にとってラッキーだった。刑務所でもラグジュアリーな部屋に入ることができたのだ。

 インドネシアの刑務所システムは、だいぶ当てにならない。というのも、看守は袖の下にかなりオープンで、お金さえつかませれば、かなりの自由がきく。

 テレビクルーが抜き打ち検査の撮影のために刑務所内に入ったとき、スルヤニの独房が豪華なスイートルームになっているのを発見した。


 ソファあり、液晶テレビあり、やはりムショの中にいる彼女の子どもの世話をする子守までいた。スルヤニ自身は、べつの独房でレーザー美容の施術を受けていて、隣の部屋はカラオケルームと化していたという。6. 大量の刑務所ワイン「プルーノ」

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 刑務所ワインと呼ばれる「プルーノ(pruno)」は、けっこう昔から出回っていて、受刑者の創意工夫の証であると同時に、体の安全は度外視されるものだった。

 受刑者たちがかき集めてきたものをアルコール発酵させたもので、飲んだら失明するかもしれない危険な代物だったのだ。疾病管理センター(CDC)は、ボツリヌス菌が含まれている可能性があると警告している。

 レシピなどないが、リンゴ、オレンジなどの果物から、ケチャップまであらゆるものをいっしょくたにして、砂糖や水を加え、イースト代わりにパンをちぎって入れて、発酵を促進させる。そのまましばらく寝かせて、アルコールになるのを待つというわけだ。

 これが刑務所内で見つかるのは珍しいことではない。禁じられているが、相変わらず見つかっている。

 2020年、カリフォルニア州のサンタリタ刑務所の受刑者たちが、予定されていたスーパーボウルパーティの前に、プルーノ作りに全力で取り組んだ。

 看守が没収したプルーノの入ったビニール袋の総量は、実際、数百ガロンにもなった。史上最大量の禁制プルーノだったかどうかはわからないが、かなりの量だったことは確かだ。
5. 自作パソコン

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Photo by Robin Glauser on Unsplash
 昨今の受刑者たちは、刑務所内でパソコンをいじって、学習したり、手紙を書いたりすることができる。

 当然刑務所内なので、インターネットにアクセスするのは厳しく制限されている。もちろん、これは受刑者がそのルールに従った場合の話で、彼らがルールを守るとは限らないと思っていたほうがいい。

 2017年、オハイオ州の刑務所で、ある受刑者が自前でパソコンを作って、天井裏に隠していたのが発見された。

 この刑務所には、受刑者たちが古い電子機器を分解してリサイクルするという作業プログラムがあった。一緒に作業をしていたふたりの受刑者が、こっそり部品を盗み出して、新しいパソコンを作りあげたのだ。

 これがばれたのは、ネットワーク上の一台のコンピューターが、一日のネット利用制限の上限を超えたことに看守が気づいたことからだった。

 ふたりはパソコンを作るだけでなく、刑務所のネットワークの中にまんまと入り込んでいたのだ。パソコンからは、麻薬のレシピ、ポルノ、クレジットカード用のアプリなどが見つかった。4. エレキギター

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 刑務所内で作られるものは、ほとんどが関心できないものだが、ごくまれに、表彰されてもおかしくないほど素晴らしいものがある。ノーマン・ロッカミーのエレキギターがそれだ。

 刑務所内の木材ショップで手作りされ、レディと名づけられたこのエレキのボディはオーク材、ヘッドはメープル材が使われている。


 おそらく、仕上げに使われたいくつかのアイテムは、刑務所では完全に認可されていなかったようだが、こっそり持ち込まれたアイテムは、実際のギターに使われる普通の部品だったため、制作した受刑者にお咎めはなかったようだ。

 結局、このギターは地元のギターショップの壁にかかっているような芸術的な傑作品となり、ただただ驚くばかりの逸品だったらしい。3. 紙で作った頭部

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 フランク・モリスとジョンとクラレンス・アングリン兄弟が、紙でこしらえた張り子の頭部は、刑務所で見つかったものとして、もっとも驚くべきものだ。

 アルカトラズに収監されていたとき、3人はトイレットペーパーと石鹸だけでこれらを秘かに作っていた。

 所内の大工ショップからペンキ、床屋の床に落ちていた髪の毛を盗んで、頭部を限りなくリアルにこしらえた。なんでこんなことをしたかって?脱獄するためだ。

 1962年、3人は脱獄計画を練った。それぞれが、独房のベッドの枕に紙の頭を置いてカバーで覆い、見回りの看守にいかにも眠っているように見えるようにしたのだ。あまりにバカバカしい計画だが、見事な作戦だった。

 3人は普通に通用口から逃げ出し、即席のいかだを作って、まんまと逃げおおせた。その後、彼らの姿を見た者は誰もおらず、FBIは3人とも溺死したと結論づけたが、証明されていない。

 この張りぼての頭はそのまま残されたが、最近損傷が進んだため、歴史的に重要なアイテムとして保存するために、3Dスキャンが行われた。
2. ストリッパー

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Photo by Eric Nopanen on Unsplash
 刑務所にこっそり持ち込むものとして、もっとも難しいもののひとつが生身の人間だろう。なんといってもひと目を引いてしまう。

 だが、十分に悪知恵を働かせれば、成功できる。フロリダ州の刑務所は、厳重警備の刑務所内に本物のストリッパーがいるのを発見したとき、この苦い教訓を学んだ。だが、同じことが何度も起こった。

それでは、誰にも気がつかれずに、刑務所にストリッパーを引き入れるにはどうしたらいいか? そこには協力者の嘘が欠かせない。

 フロリダのケースの場合、受刑者の弁護士が補助職員を伴って受刑者のもとを訪れる必要があることが成功の秘訣だった。

 ここまでは合法だが、弁護士が嘘をついているということになると、すべてはいいかげんなことになり、補助職員もうさんくさいものになる。

 弁護士がしなくてはならないことは、連れを補助職員だとして記入用紙に署名をするだけで、これまた完全に合法な行為だ。

 このようにして、受刑者を楽しませるために、なんの法的訓練も受けていない女性をまんまと連れ込んだ。弁護士とクライアントの特権として、個室が与えられているため、そこで女性はストリップやラップダンスを披露するというわけだ。

 これで捕まったストリッパーもいる。ひとりは独房でストリップをし、もうひとりは、会見室で受刑者と性的な行為をした。1. グライダー

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 捕虜が逃げ出そうとたくらむのは、当然といえば当然だ。しかしこれは、多くの場合、口で言うより簡単ではない。

 とくに戦争捕虜は、普通の囚人よりも過酷な状況に直面することが多い。だが、逃げ出すという目的を達成するために、驚くべき努力につながった例がある。

 第二次大戦中、ナチスの捕虜収容所であるオフラグIV-C、別名コルディッツ城に捕らわれていたイギリスの捕虜たちが、逃亡の計画をたてていた。

 この計画の命運は、信じられないような代物にかかっていた。それは収容所の壁の裏に隠したグライダーだった。

 捕虜のひとりが、チャペルの屋根は地面からは見えないことに気がついた。ナチスの看守に見られることなく、そこで事を運ぶことができる。

 空へ飛び立つグライダーを組み立て、城壁の外へ逃げ出して、川を越えようという、前代未聞の計画がスタートした。

 コルディッツ城の図書室には、航空機設計の本があって、脱出チームは早速仕事にとりかかった。床板、シーツ、穴をふさぐための粥までさまざまなものをこっそり集めて、それらを少しずつ組み立てていった。

 この収容所は、イギリス人捕虜たちがグライダーを実際に飛ばす前に、アメリカ軍によって解放された。

 幻のグライダーについては、たった1枚の写真と、手書きの設計図が残されているだけだ。何年もたってから、レプリカが作られ、屋根から遠隔操作で飛ばされた。見事に飛行に成功し、ちゃんと川も越えたという。

written by konohazuku / edited by parumo

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