2026年4月12日、アメリカの首都ワシントンD.C.にあるレーガン・ナショナル空港(DCA)では、管制官とパイロットの間で不思議なやり取りが行われていた。
なんと、パイロットたちは、航空無線を使って、お互いに「ニャーニャー」「ワンワン」と、猫や犬の鳴き真似で会話していたのだ。
呆れた管制官が注意したものの、パイロットたちは管制官に対しても猫語や犬語で返事をしてしまい、叱られてしまった。
現在、アメリカの連邦航空局がこの件についての調査を進めているそうだが、この音声はネット上で数百万回再生され、大きな注目を集めている。
「ニャーニャー」「ワンワン」が飛び交うカオスな航空無線
まずはその音声を聞いてもらった方が早いだろう。喋っているのはパイロットその1、パイロットその2、そしてDCAの航空管制官である。
このやりとり、文字に起こしてみるとこんな感じだ。
パイロット1:ニャー!
パイロット2:ニャア!
管制官:君たち、プロのパイロットらしくしなきゃダメだろう
パイロット1:ニャーニャーニャーニャー!
パイロット2:ワンワンワンワン!
管制官:お前らそんなんだから、いまだに「RJ」に乗ってるんだよ!
管制官の言う「RJ」とはリージョナルジェットのことで、主に短距離路線で運用される比較的小型の旅客機である。
一般的には、駆け出しの若手パイロットがキャリアの初期に乗るケースが多いとされていて、「未熟者」といったニュアンスがあるそうだ。
つまりこの管制官の発言は、「そんなことをしているから、いつまでたっても昇進できないんだよ」という皮肉として放たれたセリフだったわけである。
しかしこの後もパイロットたちは猫語を話し続け、管制官に「こんなのが面白いのは最初の5分だけだ」と、さらに怒られてしまったらしい。
多少の軽口は黙認されているものの…
航空機と管制塔の間の無線通信、しかもDCAのような巨大空港となれば、離着陸の許可や進路指示など、必要不可欠な情報を簡潔かつ正確にやり取りする場でなければならないはず。
とはいえ、ニューヨークのJFK空港の航空管制官として、30年近く勤務したスティーブ・アブラハム氏は、無線で多少の軽口を交わすことはよくあると話す。
この業界には常に100%以上の厳格さを求める人たちがいます。それ自体は理解できますし、否定するつもりはありません。
ただ同時に、今回鳴きまねをしていた人たちも、普段は非常にプロフェッショナルに仕事をしているはずなんです。
今回のやり取りについては、ほんの一瞬の冗談に過ぎなかったのではないでしょうか
だがアメリカの連邦航空局(FAA)は、現在この件について調査中であると述べ、以下のように説明している。
FAAの規則では、パイロットが高度1万フィート未満で必要不可欠でない会話を行うことを禁じています。
会話は航空機の安全な運航に関連するものでなければなりません。FAAは、パイロットが規則に違反した可能性のあるすべての状況を調査します
実は猫の鳴き真似は日常茶飯事だった?
この音声はニュースメディアやSNS、動画サイトを通じて拡散され、大きな反響を呼んでいる。
- 管制官が「プロらしくしろ」って言ったあとに、懲りずに「ニャーニャーニャーニャー」って返すの、最高すぎる
- この2人のパイロット、75%くらいの確率でケモナーだろ
- ちゃんと仕事してるなら、ちょっと遊びで喋ってもいいじゃん。誰も傷つけてないし。長時間フライトで一切雑談できなかったらクソほど退屈だろ
- いや、普通にウザいだろ。パイロットがキッズみたいなノリは恥ずかしい。管制官、よく言ったよ
- 個人的には、パイロットはユーモアゼロで、常に完璧でいてほしい
- 「だから今でもRJなんだよ」で腹抱えて笑ったわ
- つまり1万フィートより上なら、好きなだけニャーニャー言っていいってこと?
- 1万フィート以上は別の管制官が別の場所で担当してて、ルールも違うんだよ
- みんな、これ実は結構深刻だぞ。余計な通信でチャンネルがふさがるし、管制官の注意も散漫になる
- 自分は管制官だけど、これガード(121.5MHzの非常用周波数)ではしょっちゅう起きてる。ニュースになるほどのことかって思うけどな
- 俺も管制官だけど、無視が一番。相手すると「コピーキャット」が増えるだけ
- 本当に航空無線でそんなにニャーニャー言ってるの? 俺はパイロットじゃないから普通に疑問なんだけど
- ああ。
週に何回かは聞く。たいていはVHFのガードチャンネルだ。そこは緊急用で、多くの人が聞いている周波数だ。ときどき大胆なやつがアプローチやタワーでもやる。誰がやっているかは謎- どの機体か特定できないのか? バスの無線なら誰が送信しているかわかるんだけど
- 航空無線はシンプルなアナログAM方式で、距離や安定性に優れているけど、送信元の情報は出ないんだ。理論上は方向探知も可能らしいけど、現実的ではないんだよね
- 初めての長距離飛行訓練のとき、教官が「ガードで猫の鳴き真似をするヤツがいる」と言って周波数を121.5に合わせたら、数秒で本当にニャーニャー聞こえてきたのを思い出す
- 俺は10年パイロットをしてる。昔からガードを聞いていると、本当に鳴き真似が聞こえることがあるよ。実際にやる人と同乗したことはないけどね
- 自分は管制官でもパイロットでもないんだけど、仕事で無線を使うんだ。ガードは全員に聞こえるので、聞きたくなくても聞かされるのがつらい
- 戦争や政治のニュースばっかりだったから、たまにはこういうくだらないニュースもいいね
航空無線には用途ごとに周波数が割り当てられており、その中には「ガード」と呼ばれる121.5MHzの非常用周波数がある。
これは遭難や緊急時の通信に使われるもので、多くの航空機や管制施設が常時監視している。
今回の音声がこの周波数で発信されたかは明らかになっていないが、コメントを見ると、こういった鳴き真似がガードの周波数で行われていることは、以前から知られていたようだ。
なお、このパイロットたちがどの航空会社に所属していて、どの便を操縦していたのかは発表されておらず不明である。
確かにケモナー界隈では、ケモ語で会話するケースもあると聞くが、そもそも今回のパイロットたちがケモナーなのかすら定かではない。
自分たちの鳴き真似が全世界に公開されてしまったことを、彼らは今どう思っているのだろうか。
References: Airline pilots caught meowing over radio as air traffic control struggles to keep them serious[https://boingboing.net/2026/04/17/airline-pilots-caught-meowing-over-radio-as-air-traffic-control-struggles-to-keep-them-serious.html] / FAA investigating after pilots heard meowing, barking over radio at DCA[https://www.nbcwashington.com/news/local/transportation/faa-investigating-after-pilots-heard-meowing-barking-over-radio-at-dca/4091524/]











