気象庁によりますと、台風6号は、2日にかけて南西諸島付近を北上し、沖縄地方、奄美地方にかなり接近する見込みで、その後、3日にかけて暴風域を伴ったまま西日本から東日本に接近するおそれがあるということです。

 南西諸島では2日にかけて、西日本では2日から3日にかけて、東日本太平洋側では3日は、暴風、うねりを伴う高波、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼び掛けています。

また、九州南部・奄美地方では、今後線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

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 今回の台風6号について今後考えられること、そして5月28日から運用が始まった「新たな防災気象情報」について、MBS前田智宏気象予報士が解説します。 

6月の台風は珍しい?3年前の似た進路の台風と比べると…

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 6月に台風が発生し接近するのは珍しく感じるかもしれませんが、もし関西に上陸すれば、2012年に紀伊半島に上陸して以来、14年ぶりだということです。

 今回の台風6号と似た進路を取った台風が過去にありました。それが2023年6月の台風2号です。このとき、奈良や和歌山で線状降水帯が発生。和歌山県湯浅町では観測史上最多の1時間降水量を記録しました。

 前田智宏気象予報士によると、6月の台風の怖さは大雨。梅雨前線が停滞するこの時期に湿った空気をたっぷりと含んだ台風がやってくることで、梅雨前線の活動が活発になり、大雨をもたらすといいます。

今回は雨だけでなく風にも注意

 2023年6月の台風2号と今回の台風6号の進路を比べてみると、台風2号は陸地からは離れていたため、大雨はもたらすものの、風が強くなることはありませんでした。一方、台風6号はより陸地に近い場所を通るとみられ、雨に加えて風にも注意が必要となりそうです。

近畿には3日に最接近予想 雨風のピークは「2日夜から3日未明にかけて」か

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 台風6号が近畿に最接近する「時間帯」についても注目しなければなりません。

 前田気象予報士によると、近畿地方が台風の影響を強く受けだすのが2日(火)の夜で、雨の強まり出すところが多くなってきます。そして近畿には3日(水)の午前中に最も接近する見通しだということです。

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 3年前の台風2号は、大きく影響を受けたのが日中の明るい時間帯でしたが、2日夜遅くに雨が強まり、3日の未明や明け方のに雨風のピークを迎えるおそれがあるので、周囲が暗い中で状況が悪くなってしまうことが懸念されると前田気象予報士は指摘します。

 避難しなければならなくなった場合、周囲が暗く状況が分かりにくいことも考えられるため、早めの行動が求められます。

台風がやってくるその前に…「新たな防災気象情報」を知っておこう

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 5月28日(木)午後から、気象庁が発表する大雨や高潮に関連する防災気象情報が刷新されました。これまでにも新しい情報が追加されるなど、度々変更がなされてきた防災気象情報ですが、今回はそれらを根本的に整理し直すことを目指す、大きな変更です。今回の台風接近でも新基準での発表がされる可能性もあるため、いざというときに混乱しないよう覚えておく必要があるでしょう。

災害時にとるべき行動の目安となる「警戒レベル」と情報を結びつけて、より直感的に危険度がわかるようになったことが特徴ですが、新たに追加される「レベル4 危険警報」など耳慣れないものもあり、初めのうちは戸惑う人も多いかもしれません。

次のページからは、「新たな防災気象情報」について、これだけは絶対に押さえておいてほしい「3つのポイント」を前田気象予報士が解説します。

ポイント1:頭に「レベル○」がつき 避難判断がしやすく

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 1つ目のポイントは、これまでの注意報や警報に、危険度を表す数字がつけられ、セットで発表されるようになったことです。例えば、これまで「大雨警報が発表されました」と伝えられていたところが、「レベル3大雨警報が発表されました」という形になります。

 新たな情報では、「大雨(浸水)」「河川氾濫」「土砂災害」「高潮」の4つの災害について、情報の名称そのものに「レベルの数字」が明記されます。これらの災害は、危険度によって「誰が」「どのタイミングで」「どんな避難をするべきか」が変わってくるため、危険度を数字で示すことによって直感的に避難判断をしやすくする狙いがあります

 一方で、暴風警報や大雪警報などにはレベルは付きません。これは「不要不急の外出を控える」といった基本行動が、多くの人に共通しているためです。今回の変更では、雨と高潮に関連する気象情報のみが変わります

ポイント2:「レベル4 危険警報」が新設 “危険”な場所から全員避難

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 2つ目のポイントは、最も重要な避難のタイミングである「レベル4」に、新しい“警報”が仲間入りしたことです。その名も「危険警報」です。

 これまでは、警戒レベル4には「土砂災害警戒情報」や「氾濫危険情報」など、バラバラの名称の情報が位置づけられていたり、大雨浸水に関するレベル4相当の情報が存在しなかったり、複雑な情報体系になっていましたが、統一して「警報」と「特別警報」の間に「危険警報」を置く形に整理されました。

 これからは「レベル4大雨危険警報」など、4種類の「危険警報」が発表されることになります。

 「レベル5 特別警報」が出されるような段階は、すでに周囲で災害が発生しているような状況です。避難所へ移動すること自体が危険になる場合があるため、今いる場所で命を守る行動をとることが求められます。

 そのため「レベル4」の段階で、移動を伴う避難は完了しておく必要があります。「危険警報」という馴染みのない情報に戸惑うことがあるかもしれませんが、“危険”な場所にいる人はこの時点で避難する必要があると覚えておいていただければと思います。

ポイント3:自治体ごとの「洪水警報・注意報」は廃止 河川ごとの発表へ

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 3つ目は、川の増水や氾濫に関する情報の伝え方がガラリと変わった点です。今回の見直しで、これまで市町村単位で発表されていた「洪水警報」や「洪水注意報」は廃止され、河川ごとの情報へ整理されました。これからは、川の規模によって情報の出方が2つに分かれます。

 「洪水予報河川」と言われる国や都道府県が指定している大きな川については、市町村単位ではなく「〇〇川にレベル3氾濫警報」のように、川ごとに情報が発表されるようになります。一方で、そのほかの中小河川(水位周知河川など)の氾濫や、それに伴う街なかの浸水の危険性については、まとめて「レベル3大雨警報」などの大雨警報・注意報の中でカバーされることになります。自分の身近にある川が、洪水予報河川なのか、そうではないのかを、予め確認しておくと安心です。

台風6号 今後の進路は?

1日午後4時の実況

種別:台風
存在地域:那覇市の南西約80km
進行方向、速さ:北 20 km/h (11 kt)
中心気圧:975 hPa
中心付近の最大風速:30 m/s (60 kt)
最大瞬間風速:45 m/s (85 kt)
25m/s以上の暴風域:東側 185 km (100 NM)西側 150 km (80 NM)
15m/s以上の強風域:東側 500 km (270 NM)西側 390 km (210 NM)

1日午後5時の推定

種別:台風
存在地域:那覇市の南西約70km
進行方向、速さ:北 20 km/h (11 kt)
中心気圧:975 hPa
中心付近の最大風速:30 m/s (60 kt)
最大瞬間風速:45 m/s (85 kt)
25m/s以上の暴風域:東側 185 km (100 NM)西側 150 km (80 NM)
15m/s以上の強風域:東側 500 km (270 NM)西側 390 km (210 NM)

2日午前3時の予報

種別:台風
存在地域:奄美市の西南西約140km
進行方向、速さ:北北東 20 km/h (12 kt)
中心気圧:975 hPa
中心付近の最大風速:30 m/s (60 kt)
最大瞬間風速:45 m/s (85 kt)
予報円の半径:45 km (25 NM)
暴風警戒域:東側 230 km (125 NM)西側 190 km (105 NM)

2日午後3時の予報

種別:台風
存在地域:種子島付近
進行方向、速さ:北東 35 km/h (19 kt)
中心気圧:975 hPa
中心付近の最大風速:30 m/s (60 kt)
最大瞬間風速:45 m/s (85 kt)
予報円の半径:65 km (35 NM)
暴風警戒域:南東側 250 km (135 NM)北西側 210 km (115 NM)

3日午後3時の予報

種別:台風
存在地域:銚子市の南南西約40km
進行方向、速さ:東北東 45 km/h (23 kt)
中心気圧:975 hPa
中心付近の最大風速:30 m/s (55 kt)
最大瞬間風速:40 m/s (80 kt)
予報円の半径:100 km (55 NM)
暴風警戒域:南東側 250 km (135 NM)北西側 210 km (115 NM)

4日午後3時の予報

種別:温帯低気圧
存在地域:日本の東
進行方向、速さ:東北東 20 km/h (11 kt)
中心気圧:980 hPa
最大風速:23 m/s (45 kt)
最大瞬間風速:35 m/s (65 kt)

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