40歳を超えた頃、初めて感じる足腰の痛みや肉体の異変、イライラに見舞われるようになった。最初すごく怖くて、やがてそれが老化だと知って傷つき、諦め、受け入れ、慣れ、自分なりの対処法を見つけてここまできた。

 話は大きく変わり、10代で出産する少女たちの未来について。体内に命を宿すという劇的肉体の変化に、出産経験さえない私が思いをはせようとした時、更年期障害くらいしか比較対象が無く申し訳ない次第なのだが、肉体だけでなく生活環境まで激変していくという状況に必死で立ち向かう彼女たちの、不安や恐れや孤独やいら立ちに、少しでも寄り添いたくてこうなった。
 若い母たちが未来に悩み迷い苦しむ隣でそっと支え、母としての自覚の目覚めを促す大人たちの存在こそが、少女たちの唯一の救いであり、映画が見せる一筋の希望だから。
   (桜坂劇場・下地久美子)
◇桜坂劇場で上映中
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