■フェーズ3開幕でさらに規模拡大 冠番組でお茶の間にもリーチ
大森元貴は1996年9月14日生まれの29歳。Mrs. GREEN APPLEでは全楽曲の作詞・作曲・プロデュースを担当。さらには作品のアートワーク、ミュージックビデオのアイデアまで、楽曲に関するすべての要素を手がける鬼才プロデューサーでもある。
2025年7月8日にデビュー10周年の節目を迎えたMrs. GREEN APPLEの躍進はとりわけ目覚ましかった。新たな代表曲となった「ライラック」がけん引し、オリコン史上初のストリーミング総再生数100億回に到達。次々に歴代1位を樹立し、ストリーミング時代の寵児となった一方で、フィジカルも大ヒット。アニバーサリーベストアルバム『10』は自身初のミリオン(25/12/22付)を達成した。初開催された国際音楽賞『MUSIC AWARDS JAPAN』では最優秀アーティスト賞に選出され、年末にはバンド初の日本レコード大賞3連覇を達成。大みそかの『NHK紅白歌合戦』では出場3回目にして初の白組トリを務め、“ミセスの年”ともいえるような活躍ぶりで華々しく「フェーズ2」(2022年3月18日の活動再開~2025年12月31日)を完結し、一つの区切りを付けた。
間髪入れず、今年元日に「フェーズ3」を開幕すると、1月12日には早くも新曲「lulu.」(TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期オープニングテーマ)を配信リリース。続けて、自身初のNHK朝ドラ主題歌として、現在放送中の『風、薫る』の主題歌「風と町」を4月13日に配信リリース。さらに、4月6日からはTBS系で、バンドとしては異例のゴールデンタイムに冠番組『テレビ×ミセス』(毎週月曜 21:00)がスタートし、“お茶の間”にまでリーチを広げている。
精力的なリリース活動、メディア露出と並行し、4月18・19日には「フェーズ3」初となるライブ『ゼンジン未到とイ/ミュータブル・間奏編・』を自身初の東京・MUFGスタジアム(国立競技場)で開催し、各日約7万人のJAM’S(ミセスファンの呼称)を魅了した。同所では4月に行われた2公演と、7月4・5日の2公演を加えた計4公演が行われる。4日間開催は嵐以来2組目で、バンドとしては史上初。また、5月4・5日の大阪・ヤンマースタジアム長居2公演と、7月のMUFGスタジアム2公演はファンクラブ会員限定公演となっており、これも史上初のこと。FC限定のスタジアム4公演を用意してなお、チケットが入手困難となるほど巨大なファン層を築き上げている。
■ソロ初TOP10入り 「おでかけ」が生む新たなクリエイティビティ
こうしたバンドの大規模な活動と同時並行し、大森は2025年からソロ活動も本格化させている。菊池風磨とW主演を務めた映画『#真相をお話しします』(2025年4月25日公開)で主演デビューを果たすと、2025度前期放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』では作曲家いせたくや役で連ドラ初出演。18歳から50代まで幅広い年齢を演じ分けた。ミセスの最新曲「風と町」は、『あんぱん』撮影の合間に制作したエピソードも明かされ、まさにバンドとソロ活動を両立させている。
音楽面では2025年5月、約4年ぶりにソロ活動を再始動させた。3rdデジタルシングル「絵画」を配信リリースすると、同年6月27日放送のテレビ朝日系『ミュージックステーション』では、ソロ初出演の大森がMrs. GREEN APPLEと“共演”して視聴者を沸かせた。今年2月にはソロ活動5周年を記念し、映画『90メートル』主題歌「0.2mm」を収録したミニアルバム『OITOMA』をリリース。26/3/9付週間デジタルアルバムランキングでソロ名義では初のオリコン週間音楽ランキング1位を獲得した。そして、冠レギュラー番組やスタジアム公演が行われる過密スケジュールのなか、日本テレビ系『news zero』2026年度テーマソングとして提供した新曲「催し」を4月27日に配信リリースした。
これまでにも人気バンドのボーカルがソロ活動を行う先例は多数あるが、バンド活動が落ち着いている時期にソロ活動を行うのが一般的。大森のように、バンドがスタジアム公演、地上波ゴールデンタイムの冠番組、朝ドラ主題歌を担当する最盛期に、ソロ名義の楽曲リリースや俳優活動も同時に拡張し、間口を広げている点で独自性が高く、稀有なケースといえる。
最新の26/5/11付オリコン週間ストリーミングランキング(集計期間:4月27日~5月3日)では、新曲「催し」が週間再生数508.1万回を記録し、10位に初登場。初週の週間再生数は前作「0.2mm」の2.5倍近い伸長を見せ、ソロでは初の同ランキングTOP10入り。ソロでの表現の支持も一気に広がりを見せている。
同ランキングでは、6位に「ライラック」、7位に「lulu.」、9位に「風と町」と、ミセスの楽曲も3曲同時TOP10入りしている。バンドとソロの楽曲が4曲同時TOP10入りするのは極めて異例といえる。5月8日放送の『Mステ』ではミセスと大森が2度目の共演を果たし、Mrs. GREEN APPLEは朝ドラ主題歌「風と町」を、大森は新曲「催し」を披露した。
5月6日には「催し」のミュージックビデオをYouTubeチャンネルで公開し、1日強で110万再生を突破した。大森はこのMVを自ら企画発案し、共同監督/振り付けまで担当。スケール感ある映像作品を実現するため、監督、カメラマンをはじめ、海外からもスタッフを招聘し、国境・人種を超えた精鋭スタッフ・キャストによって、まるでショートフィルムのような大作が完成した。
全編をステディカメラによるワンカットで撮影された没入感たっぷりのMVの見どころの一つがラストシーン。約40人のダンサーとともに一糸乱れぬ群舞を披露する。大森はこれまでにもソロデビューEPの表題曲「French」のMVでコンテンポラリーダンスを披露したのを皮切りに、「Midnight」「絵画」でもダンサーとともに一つの作品を作り上げ、ダンスも表現の一つとして採り入れるマルチぶりを発揮。前作のしっとりとした優しく語りかけるようなバラード「0.2mm」とのギャップでもリスナーを魅了している。
大森はソロ活動を絶対的な帰る場所があるからこその「おでかけ」、「ミセスが交感神経ならソロは副交感神経」と表現している。「心身の健康のために」増やしたというソロでの表現活動が、多忙を極めるバンド活動の原動力にもなっているようだ。夏頃には約1ヶ月の長期休暇を取ることも予告されている一方で、大森はミセスとして3年ぶりとなるフルアルバムの今秋リリースに向け制作に取り組んでいる。秋からは全国アリーナツアー(13ヶ所計28公演)の開催も予定されており、今後も八面六臂の活躍を見せる大森が世に放つクリエイティビティや表現活動から目が離せない。


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