※本稿は、古川武士『頭と心がすっきりする書く習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
■「何をすればよいかわからない」の解決法
面倒くさい、失敗が怖い、まだ時間がある、嫌われたくない、自信がない、後悔したくない……。
これらの感情があなたの行動にブレーキをかけます。それを乗り越えて行動するためには、これらの感情をうまく処理することが重要で、そのために「書く習慣」が効果を発揮します。
私たちが行動できないケースには、大きく2つのパターンがあると考えます。
1つ目は、何をするかわかっているけれど動けないケースです。
「英語の勉強をやっていない」
「業務日報を書いていない」
「早起きができていない」
このように、やることは決めたけど、先延ばししていることはありませんか? このようなケースは、後ほどお伝えする「書くシート① 超行動化」で解決できます。
2つ目は、そもそも何をすればよいかわからないケースです。
「やりたいことが見つからない」
「結婚したいけれど出会いがない」
「休日をもっと充実させたい」
これらは、問題は認識しているけれど、解決するための行動がはっきりしていないという状態です。この状態で立ち止まっているとただ堂々巡りするだけで、状況は好転していきません。
■具体的に動くと状況が好転する3つの理由
では、この場合どうすればいいのでしょうか? 相田みつをさんの詩を引用しましょう。
ともかく具体的に動くことだね。
いま、ここ、を
具体的に動く――
それしかないね。
――中略――
具体的に動けば
必らず具体的な答が出るよ。
相田みつを「M君へ」『相田みつをザ・ベスト にんげんだもの 逢』(角川文庫)
この言葉の通り、解決策がわからないからといって止まっているより、具体的に動くことで答えが見えてくることがあります。なぜ具体的に動くと状況が好転していくのでしょうか? 3つの理由をご紹介します。
〈理由1〉行動するとポジティブになる
モチベーションは、前に進んでいるときに高まり、障害にぶつかると低下します。
何か行動すると、物事が前に進んでいると感じ、ポジティブな気持ちになります。ポジティブになると、前向きなアイデアが湧き、解決策が見えてきます。
〈理由2〉行動すると気づきが生まれる
行動すると人から情報やアイデアがもらえ、たとえ失敗しても解決へのヒントが見えてくるものです。
〈理由3〉行動すると周りが応援してくれる
一生懸命頑張っている人を見ると、人は「力になりたい!」と思うものです。必死になって解決策を模索して行動していれば周りが応援してくれます。そして、そこから打開策が見つかることがあります。
しかし、理屈がわかっていても簡単に動けないのが私たちです。
そこで、これら2つの「行動できない!」ケースを解消するための書くシートを紹介します。
■「決意」を「実行」に変える超行動化
「やろうと思ったけれど時間がなかった」
「今日は気が乗らなくてできなかった」
「やる余裕がなかった」
私は企業研修後に提出された受講者の行動プラン865個を添削したことがあります。そこでわかったことは、その8割は曖昧な行動プランになっているため、実際の行動には移せないということでした。
具体的には、次のような行動プランです。
・英語を勉強する
・会議で積極的に発言する
・部下とコミュニケーションを取る時間を確保する
このような曖昧な行動プランのままで現場に戻ると、「やろうと思っていたけど忘れていた」「忙しくて余裕がなかった」となるのが関の山です。
この最大の問題点は、プランが曖昧なため、日常で行動しているイメージが湧かないところにあります。そこでこれらの対策として、「超行動化」が重要です。
「超行動化」とは、脳が言い訳できないところまで曖昧さを排除して、行動プランを具体化することです。行動プランを脳が行動命令として受け取れるまで具体化すると、ぐっと実行しやすくなります。
では、脳が動きやすくなる「超行動化」とは、どうすればよいのでしょうか。ポイントは「5つの具体化」と「ベビーステップ」です。
■「会議で積極的に発言する」は足りていない
まず、「5つの具体化」から説明します。
次の5つの視点で行動プランを具体化すると、行動のイメージが明確になり、実行に移しやすくなります。
〈具体化①〉ピンポイント行動を決める=「何をどうする」
「アンケート結果をグラフにする」「先輩をランチに誘う」「ノートを買って持ち歩く」など。
悪い例:「PDCAをきちんと回す」
→「出勤後、PCを開く前に15分間、ふせんにやることを書き出し、1日の作業の優先順位を決めてから仕事を始める」
〈具体化②〉行動タイミングを決める=「いつやるのか?」「いつまでにやるのか?」
「朝礼後」「会議の説明時に」「メールをする際に」など。
悪い例:「英語を勉強する」
→「火曜と木曜の週2回、朝8時から30分間、アルヴィン先生とオンラインで英語レッスンする」
〈具体化③〉定量化・数値化する=「どれくらいやるか?」
「毎日30分」「1日30ページ」「部下3人と10分ずつ」など。
悪い例:「会議で積極的に発言する」
→「1時間の会議の中で最低3回は発言する」
〈具体化④〉行なう場所を決める=「どこで」
「自宅」「朝の通勤電車」「徒歩時間」「オフィスの自席」「休憩ルーム」など。
悪い例:「仕事の振り返りをする」
→「月初めの月曜の朝、会社近くのカフェで30分間、前月の仕事を『振り返りGPS』(図表2)のシートに書き込み、振り返る」
〈具体化⑤〉誰かと約束する=「誰と」
「職場の同僚」「上司」「部下」「顧客」「学生時代の友達」「夫」「妻」など。
悪い例:「部下とコミュニケーションを取る時間を確保する」
→「朝礼後に部下1名と5分間話す時間を設けると部下全員に宣言する」
■先延ばし、続かない、行動できないを一気に解消
次に「ベビーステップ」です。
ベビーステップとは「赤ちゃんの一歩で始める」ということです。
行動を起こすまではとても気が重かったのに、一歩踏み出してみたら、気の重さ、不安がどんどん軽くなり行動が進んだといった経験はないでしょうか?
人は止まっているときにはやらない理由を考え、逆に、動き始めるとやる理由を考えるものです。
この「ベビーステップ」で始めるという習慣は、先延ばし、続かない、行動できないという悩みを一気に解消する強力な解決策です。
ポイントは、「面倒」「怖い」「不安」「時間がない」などの感情が出てこなくなるまで徹底的に行動のハードルを下げることです。
「ベビーステップ」の具体的な設定方法は次のようなものです。
・ジョギングをする→ウェアに着替える
・ダイエットする→お昼ご飯のライスを半分にする
・片づける→5分間片づける、トイレだけ綺麗にする
・禁酒する→ビール3杯のところビール2.5杯に減らす
・朝5時に起きる→今より15分だけ早起きする
これなら一歩踏み出すことができるのではないでしょうか?
行動の心理とは「慣性の法則」のように、小さく動き始めるとどんどん勢いを増していくものです。
「5つの具体化」と「ベビーステップ」で「超行動化」をしてみてください。
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古川 武士(ふるかわ・たけし)
習慣化コンサルタント
習慣化コンサルティング株式会社代表取締役。1977年、大阪府に生まれる。関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。約5万人のビジネスパーソンの育成と1万人以上の個人コンサルティングの経験から「続ける習慣」がもっとも重要なテーマと考え、日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。オリジナルの習慣化理論・技術を基に、個人向けコンサルティング、習慣化講座、企業への行動定着支援の事業を開始。2016年には中国で6000名規模の習慣化講演を行い、本格的に海外進出をはじめる。著書は現在21冊、累計95万部を超え、中国・韓国・台湾・ベトナム・タイなど海外でも広く翻訳され読まれている。
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(習慣化コンサルタント 古川 武士)

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