中国メディアの瀟湘晨報は5日、羽田空港での航空機の「ニアミス(異常接近)」について、全日空(ANA)の旅客機に乗っていた中国人乗客が「補償も見舞いもなかった」と話していることを伝えた。
報道によると、4日午前5時44分ごろ、上海発東京・羽田空港行きの全日空機が羽田空港近くの上空で国土交通省の飛行検査機と急接近した。
瀟湘晨報によると、仕事で東京へ向かうため全日空機に搭乗していたという梅(メイ)さん(仮名)は、同紙の取材に対し「機体が突然上昇して、気分が悪くなった。急激だったので吐きそうになった」と振り返った。
梅さんによると、機内アナウンスで「5分後に改めて着陸する」と説明されたものの、機体はさらに上昇。その後、「10分後に着陸する」とのアナウンスが流れた。当時、機内の乗客には大きな動揺はなく、「なぜ着陸をやり直すのだろう」と不思議に思う程度だったという。
梅さんは、「羽田空港の航空管制の問題か何かで、いったん旋回して着陸し直すのだと思ってた。ただ、その時の旋回は非常に急だった」と回想。着陸後も「ニアミス」があったことは知らず、午後2時ごろに友人から「飛行機同士が衝突寸前だった」と聞かされて初めて事態を知った。
友人から「命拾いしたね」と言われ、自身も旅行保険に加入していなかったことを思い出し、恐怖が湧いてきた。
今回の渡日はあらかじめ往復の航空券が手配されており、その夜に全日空の便で帰国する予定だった。梅さんは往復とも旅行保険には加入していなかったといい、「今後は保険に入ることも考えたい」と話した。
また、「全日空から乗客に対する見舞いや補償などの対応はなかった」とし、「中国人スタッフがいれば、補償があるかどうか尋ねてみるつもり」と語った。
一方、中国のネットユーザーからは「補償?何言ってんだか」「責任の所在も分かっていない状況で、航空会社が補償するかよ」「原因が何であれ、何かあるたびにすぐ補償を求めるのはどうかと思う」「事故は起きていないし、機内で異常を感じたわけでもないのになぜ全日空が補償しないといけない?飛行機がバードストライクを起こしたら航空会社に賠償請求するのか?」といった声が上がった。
また、「というか、保険も買わずに飛行機に乗るのかよ」「海外に行くのに保険なしって。何か起きて病院で治療したらとんでもない額になるぞ」との声や、「日本旅行はカンボジアやロシアに行くよりも危険だと宣伝したいのか?」「メディアが尻馬に乗って(日本を)批判するための批判をしている」「他人に泥を塗ることばかり。恥知らず。まず、事故があっても一向に調査結果を公表しない自国の航空会社を何とかしろよ」といった指摘も寄せられていた。(翻訳・編集/北田)











