2020年11月にスタートした「松本 隆 作詞活動50周年記念オフィシャル・プロジェクト」。スタートと同時に開局がアナウンスされた「風街ちゃんねる」は、毎回、松本隆の詞に魅了されたゲストを各界から招き、松本隆と共に50年の歴史を、ほぼ台本なしで”ゆるくマニアックに”振り返っていくトーク形式のWEB配信番組。
いよいよ5⽉15⽇(⼟)20:00より風街ちゃんねる第4回の放送が開始。第4回のテーマは「プロデューサー・松本隆」。ゲストは、松本隆プロデュースによる『摩天楼のヒロイン』『冒険王』の2枚のアルバムを発表しているミュージシャンの南佳孝と、松本作品のカバーやアレンジを手がけた経験があり南佳孝と共作もしているミュージシャンの小西康陽はっぴいえんどのメンバーでもなく、作詞家でもなく、プロデューサーとしての松本隆について光を当てていく。 「風街ちゃんねる」第4回(1時間26分)は、ただいまチケットぴあにて視聴券販売中。アーカイブ配信は6月11日(金)23:59まで。

”摩天楼のヒロイン”のアルバムについて

はっぴいえんどを解散した松本は、“摩天楼”をキーワードにした都会的なアルバムを制作したいと思っていた。イメージの行き場がなくなった中、南と話し曲作りをしてみると南のメロディーと自分のイメージが合い出した。そのまま「おいらぎゃんぐだぞ」などを夢中で作った。松本は「南佳孝の中に培ったものと、はっぴいえんど がなくなり、行き場のなくなったものが合体し、元祖・都市音楽みたいなものができた。」と語る。 南はアルバムについて「自慢するけど2週間で全部作った。いま作れって言われても絶対できないな。」と語り、当時、発売日にアルバムを買った小西康陽は「信じられないほど緻密なレコード。1年かけたと言っても信じる。
歌詞と曲とアレンジと演奏が練り上げられている。」と、制作期間の短さに衝撃をうけた。

楽曲”摩天楼のヒロイン”の録音

”摩天楼のヒロイン”で昔風の音質で歌を取りたいが、色々と試しても気に入らなかった。「最後に紙を丸めて歌ってみたら、それがバッチリはまった」と当時の録音方法を明かした。

南佳孝が思うプロデューサー松本隆

「プロデューサーは松本隆がピカイチでしょう!頭ごなしに何も言わないのだけど最後にちゃんと着地している、人間的な懐の深さがあると思う。言葉で世界を作れちゃうからね。」と南。松本は「普段、自分の作品はほとんど聞かないのだけど、なぜか南の曲はカーステレオで聴く」と語る。