スマート端末メーカーの深セン市慧為智能科技(832876/北京)が11月9日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格8.00元に対し、初値は6.25%高い8.50元だった。
同社は2011年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。スマート端末製品の研究開発、設計、ODM生産、販売、ソリューションプランの提供を主業務としている。製品はコンシューマーエレクトロニクス分野、スマート小売ターミナル、ネットワーク・ビデオ会議ターミナル、スマートセキュリティ端末、工業制御端末などの商用IoT分野をカバーしている。 22年1~6月期の売上構成は、コンシューマーエレクトロニクス分野が50.57%、商用IoT分野が39.01%で、地域別の売上比率は中国国内(香港・マカオ・台湾を除く)向けが35.88%、海外向け(香港・マカオ・台湾を含む)が64.12%。海外では日本での売上が最も多い。
21年12月期の売上高は4億3998万元(前年同期比38.78%増)、純利益は2881万元(同1.32%増)。22年1~9月期の予想売上高は3億~3億1000万元(前年同期比4.70~7.77%減)、純利益は2150~2300万元(同1.11~8.17%増)。
新規上場に伴い調達予定の1億4199万元(約29億円)は、約34%の4781万元をスマート端末製品生産拠点建設プロジェクトに、約38%の5417万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)