週明け27日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比38.14ポイント(0.15%)高の26016.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が18.60ポイント(0.21%)高の8794.22ポイントと続伸した。売買代金は1346億2000万香港ドルにやや拡大している(24日前場は1260億7010万香港ドル)。

 投資家心理がやや上向く流れ。先週末の米ハイテク株高や、中国工業企業の業績成長が相場を支えた。24日の米株市場では、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.3%高と18連騰。連日で史上最高値を更新した。また、寄り付き直後に公表された3月の中国工業企業利益は前年同月比で15.8%増と、1~2月の15.2%増から伸びが加速。製造業の業績持ち直しが続くと楽観された。
 ただ、上値は限定的。中東情勢の不透明感が重しだ。トランプ米大統領は25日、イランと戦争終結に向けた協議のためパキスタンへ米政府高官を派遣する予定を中止したことを自身のSNSで明らかにしている。一方、外電が日本時間27日午前、イランは仲介国パキスタンを通じ、ホルムズ海峡の封鎖解除と戦争終結に向けた新たな合意案を米国に提示したと報道。上昇していた原油相場は上げ幅を縮小したが、新たな合意案が核協議を次の段階に先送りする内容とあって、依然として高止まりしている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、テック株に買いが先行。
ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.4%高、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が4.8%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が4.4%高と上げが目立った。ハンセン科技(テック)指数は1.3%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
 セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、瀾起科技(6809/HK)が12.6%、華虹半導体(1347/HK)が6.7%、晶門半導体(2878/HK)が3.8%ずつ上昇した。
 携帯端末やスマート製品の関連銘柄も物色される。精密光学モジュール設計・製造の高偉電子(1415/HK)が13.0%高、スマート製品ODM(相手先ブランドによる設計・生産)メーカー世界大手の華勤技術(3296/HK)が10.4%高、スマートフォン部品メーカーの丘タイ科技(1478/HK)が5.1%高、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.9%高と値を上げた。舜宇光学については、通期決算の72%増益が好感されている。
 半面、エアラインやツアー会社など旅行関連は安い。中国南方航空(1055/HK)が1.7%、中国国際航空(753/HK)が1.6%、中国東方航空(670/HK)が1.2%、同程旅行HD(780/HK)が2.7%、携程集団(9961/HK)が1.6%ずつ下落した。原油高止まりが不安視されている。中国の航空各社は燃油コスト高を踏まえ、多数のフライトをキャンセルしていると伝わったことも改めて売り材料視された。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。
主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.15%高の4085.88ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。自動車、エネルギー、インフラ建設の一角なども買われた。半面、消費関連は安い。医薬、不動産、金融、運輸、軍需産業も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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