2026年4月23日、韓国メディア・韓国経済は「ソウルと釜山(プサン)の宿泊、交通、外食の物価を世界の主要な観光都市と比較した結果、『韓国の観光物価は高い』という認識は実際のデータとかなりの隔たりがあることが分かった」と伝えた。

観光産業の調査会社「ヤノルジャリサーチ」が韓国の観光都市の価格競争力を分析し、報告書にまとめた。

個別旅行の実際の物価だけでなく、各国のマクロ経済指標も含めて総合的に分析すると、韓国の物価は観光分野のライバル国である日本やシンガポールと比べても決して高くない水準を維持しており、国際的な価格競争力を有していると評価している。

ソウルの平均宿泊費は89.9ドルだが、ニューヨーク(419.4ドル)、ローマ(257.4ドル)、アジアでは東京(145.5ドル)、シンガポール(127.8ドル)よりかなり低い水準となっている。釜山はソウルよりさらに安価で、平均53ドルにとどまる。調査対象の都市のうち、ハノイの次に低かった。

ソウルのタクシーは、10キロメートル移動すると8.65ドルかかるが、ロンドン(39.03ドル)の5分の1、東京(34.65ドル)の4分の1程度の水準となっている。地下鉄・バス料金も、ソウルは1.05ドル、釜山は1.01ドルで、東京(1.32ドル)、香港(1.44ドル)より安い。

外食面では、ソウルの一般的な飲食店での1人分の費用は8.79ドルで、ロンドン(26.8ドル)、ニューヨーク(25ドル)の3分の1ほどだという。東京(7.57ドル)、香港(7.66ドル)をやや上回るが、無料の水の提供や、チップ・サービス料の文化がないことなど、数値化されない非価格競争力を考慮すると、アジアでも十分な価格競争力を確保しているとしている。

世界銀行の価格水準指数(PLI、米国を基準として各国の全般的な物価水準を数値化した指標)を見ると、韓国は0.59(2024年)となっている。米国で1ドルする商品を韓国では59セントで購入できることを意味する。日本(0.62)、シンガポール(0.60)、香港(0.74)を下回り、イタリア(0.65)、スペイン(0.61)など欧州の観光大国と比較しても韓国の数値は低い。

また記事は、隣国・日本の現況について「オーバーツーリズムに苦しみ、外国人観光客向けの二重価格が急速に広がっている」とし、姫路城の入場料、京都市バス料金、北海道・ニセコの宿泊税などに言及している。

一方、韓国ではソウルの地下鉄や人気観光地・景福宮の入場料などに「外国人差別料金」は存在せず、韓国人と同一の料金体系を維持している点が対照的だと強調している。

国内観光地でいわゆる「ぼったくり」問題が起きるたびに、SNSなどでは「済州(チェジュ)島に行く金があったら日本に行く」という声が上がるが、「一部の例外的な事例がSNSで拡散されることで、世界レベルの競争力を持つ韓国観光を自ら貶めているのではないか」と記事はまとめている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「ニューヨークに行く金があるなら国内観光のほうがいい。国内観光するなら日本に行く。結論は、やっぱり日本なんじゃない?」「観光地としては日本が圧倒的だよね」「外国人観光客も、日本に行く時、ついでに韓国に寄ってる」「比較対象がおかしい。韓国人が国内旅行するなら、ソウルや釜山じゃなくて済州島とか別の地方に行くし、そういう観光地ではぼったくりがひどいのが問題視されてるんだよ」「済州島旅行は本当に、いくら何でも高すぎるってくらい高い」「先進国の中では、韓国の外食費や住宅費などはかなり安い。韓国人は人の労働が投入されるサービスに価値を置かず、原材料の価値ばかりを評価する」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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