中国メディアの環球網は23日、「中国企業の展開加速を背景に、韓国の電気自動車(EV)市場が再編に直面している」とする記事を掲載した。

記事は複数の現地メディアの報道を基にしたもので、それによると「韓国EV市場は累計登録台数が100万台を突破する中、加速度的に大衆化段階に入りつつある」として、韓国では市場の需要が急拡大すると同時に、中国企業をはじめとする外資ブランドが参入・展開を加速させ、市場競争はヒートアップしているという。

韓国・気候エネルギー環境部の21日の発表によると、韓国の今年のEV新規登録台数は17日までに10万台を突破しており、昨年から約3カ月の前倒しとなった。これを受けEV保有台数は3月末時点の約98万台から100万4700台に増加。EV需要が伸びた背景には中東情勢による国際原油価格の上昇や自動車メーカー間の価格競争、政府による補助政策があるとみられている。

また、韓国では新車市場に占めるEVの割合が持続的に拡大し、3月末は20.1%と長年続いてきた約10%という水準を大幅に上回った。

韓国メディアの分析によると、現在の韓国EV市場は現代自動車(ヒョンデ)、起亜(キア)、テスラを中心とする「三強」の構図だ。だが、報道では「中国ブランドが進出を加速させる中、この構図は新たな競争圧力に直面しつつある」との見方が示された。

中国ブランドが韓国で見せる勢いについて、韓国自動車モビリティー産業協会が22日開催したフォーラムの出席者からは「22年のシェアはわずか4.7%だったが、25年は33.9%に激増した」との声が上がった。また、中国EV大手・比亜迪(BYD)の韓国法人によると、同社では昨年4月14日の1台目納車から11カ月で販売台数1万台突破を達成したという。

韓国産業研究院によると、今後さらに多くの中国EVが韓国市場に投入される見通しといい、記事は「激化する市場競争を前に韓国メーカーは二重の戦略で立ち向かっている。高性能・高級志向のEV投入で自国市場を固める一方、中国市場に目を向けて新たな成長余地を模索する」と伝えた。

また、「三強」の一角である現代自動車に関し、「24日開幕の北京モーターショーで中国市場向け電動化戦略を全面始動させる。これと同時に販売とサービスをカバーする全体ソリューションを打ち出し、中国市場を全力で切り開く」と報じられたことを紹介した。

(翻訳・編集/野谷)

編集部おすすめ