中国メディアの観察者網によると、米フォード・モーターのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は17日公開のポッドキャスト番組で、テスラではなくシャオミの電気自動車(EV)を試乗したのには理由があると述べた。

観察者網が米ビジネスインサイダーの報道として伝えたところによると、ファーリー氏は「ラピッド・レスポンス」のインタビューで、司会のボブ・サフィアン氏から、2024年にテスラではなくシャオミのSU7を試乗して競合状況を測ったことについて聞かれ、「自動車業界で中国に勝つためには、必ずしもテスラに焦点を当てる必要はない」と答えた。

ファーリー氏は「テスラには何の恨みもない。彼らは素晴らしい業績を上げている。しかし彼らには最新の車両がない」とした上で、BYDなどの中国の自動車ブランドは、コスト、サプライチェーン、製造技術を考慮すると「業界最高」だと述べた。

ファーリー氏は「賢明な判断をするなら、BYDのコスト競争力を活用し、顧客をよく理解している市場分野でそのプラットフォームを駆使して競争していくべきだ」とし、「米国における次のEV顧客層は、ピックアップトラックやユーティリティビークルなどさまざまなボディスタイルの車を求めているが、価格は最初の頃の5万ドル(約795万円)ではなく、3万ドル(約477万円)程度に抑えたいと考えている。彼らは手頃な価格の車を求めているのだ」と述べた。

ファーリー氏は近年、中国の自動車分野における進歩は恐るべきものであると同時に尊敬に値するものだとするメッセージを繰り返し発信してきた。2024年にはポッドキャスト番組のインタビューで、シャオミのSU7を6カ月間運転していて手放したくないと語っていた。また、今年4月上旬にも「フォックス・アンド・フレンズ」に出演し、中国車が米国に流入すれば、「国の心臓部」である製造業にとって「壊滅的な打撃」になると述べていた。

ファーリー氏の「ラピッド・レスポンス」での発言は、フォードが純粋な電動ピックアップトラックであるF-150ライトニングの生産から、より小型で手頃な価格のハイブリッド車へと方向転換した時期に行われた。フォードは昨年12月、この転換には約195億ドル(約3兆1005億円)の費用がかかると発表していた。現在、フォードの最も安価なハイブリッド車は約2万8000ドル(約445万2000円)からのマーベリックXLピックアップトラックで、テスラの最も安価なモデルは3万6990ドル(約588万1410円)からのモデル3だ。(翻訳・編集/柳川)

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