2026年4月20日、中国メディアの第一財経は、動画アプリTikTokを運営する中国IT大手のバイトダンスの2025年通期純利益が、人工知能(AI)投資の重荷で前年比70%超の減益となったと報じた。
記事は、25年のバイトダンスの国内売上高が前年比約20%増、海外売上高が約50%増となり、海外売上の比率は24年の25%から30%超に上昇して過去最高を更新したと紹介。
一方で、25年通期の純利益は前年比70%超の減少となったことを指摘。一部メディアの報道に基づく推計として、同社の純利益は24年の約330億ドル(約5兆2000億円)から25年には約90億ドル(約1兆4000億円)台に落ち込んだと紹介した。
そして、関係者の話として、減益の主因は同社が25年7~12月期にAI関連の全領域への投資を大幅に強化したことにあり、高額な計算資源の調達やインフラ整備、研究開発費が通期の利益を押し下げたと報じている。
記事は、同社の梁汝波(リャン・ルーボー)CEOが今年初めの全社員会議でAIをPCやウェブの登場を上回る業界最大の好機と位置づけ、「計算によって知能を生み出し、知能によって創造性と体験を高める」ことがAI時代の核心的なロジックだと提唱したことに言及。同社が自社開発の液冷サーバーや大規模学習クラスター、光チップの開発など、AIインフラ全般に投資を広げていると説明した。
また、AI関連への巨額の設備投資は同社に限った動きではなく、海外のメタ、マイクロソフト、エヌビディア、国内のアリババ、テンセントなどの大手も設備投資に占めるAI関連の割合を引き上げていることを紹介した。
記事は、かつて外部からの資金調達に消極的だったDeepSeekですら初の外部調達に踏み切ったとした上で、「計算資源への投資はAIの終局へ向かうための重要な乗船券だ」と形容。26年は「目先の利益を未来に換える」世界規模の競争の序章にすぎないと結んだ。(編集・翻訳/川尻)











