中国のSNS・小紅書(RED)に16日、「海外で生活したことがない日本人は本当に日本が世界のすべてだと思っている」との投稿があり、反響が寄せられた。

投稿者は、東京大学准教授の職を辞し香港科技大学物理学科教授に就任した渡辺悠樹氏のニュースを見て、(自分が所属する)研究所の日本人と話をしてみたと説明。

「日本の研究者の給与は低く、米国や香港、シンガポールなどでは同じ職位でも収入が日本の2~3倍に達することを話すと、彼らは事実としては認めたものの、あまりうらやましがっている様子はなかった。海外への転職を考えるかと尋ねると、そろって『考えない』と答えた」と振り返った。

その上で、「この現象には前から気づいていた」とし、「海外で生活したことのない多くの日本人は、本当に日本がまるで世界のすべてであるかのように感じており、非常に強い日本優先主義を持っている」と指摘。「たとえ日本での収入がどれほど低くても、死ぬまで日本を離れようとはしない。日本の給与が現在、先進国の中で低い水準にあることも理解しているが、自分の収入を他国の通貨に換算して比較しようという発想はまったくない」と説明した。

また、さらに驚いたこととして「日本で長く働き、欧米で生活した経験のない中国人」にも同様の特徴がみられると言及。「米国、英国、オーストラリア、香港、シンガポールにいる中国人が集まると、収入を他の通貨に換算して比較するのは自然で、給与が倍になる転職の機会があれば他国での生活にも積極的だったりする。しかし、日本で働く中国人だけはなじまず、自らの収入を他国と比較しようとしない。まるで日本が独立した小さな世界であるかのようだ」と論じた。

投稿者はそうした人について、「例えば、米国で自分が稼いでる金額はあなたの2倍だと告げても、彼らはその事実は認めるもののの動揺や羨望といった感情はほとんど見られない。ただ、同じ日本国内で『年収1000万円を超えている』と聞くと、強烈にうらやましがることが多い。年収1000万円は現在のレートで約42万8000元に過ぎず、米国やオーストラリア、香港などでは新卒の給与でさえそれを上回ることも少なくない」とし、「なかなか興味深い現象だ。

私も日本で働くようになったらこのように変わってしまうのだろうか」と問い掛けている。

この投稿に、中国のネットユーザーからは「島国根性ってやつだ。日本のパスポートはすごく便利なのに、日本人の保有率は不思議なほど低い」「日本の会社は無制限にサボることができて簡単に解雇されることもないから、日本人は大好きなんだよ。逆に中国人は彼らよりよっぽど勤勉だと思うね」「日本人は英語が下手だからじゃないか。英語がうまい日本人は海外志向が高いと思う」「日本人は元から外界に対して恐怖心がある。以前、海外に行ったことがない日本人に『どうしてイタリアとかフランスに遊びに行ったりしないの?』と聞いたら『日本を離れるなんて考えるだけでも焦る。バスに降車ボタンがなかったらどうすればいいのか分からない』と言っていた」といったコメントが寄せられた。

一方で、「実は中国でも多くの人がそうだよ」「あなたが言っていることは、中国にいるほとんどの中国人にも当てはまることだ」「この話の『日本』という部分を他国に置き換えた場合、成立しない国が果たしてあるのかと思う」など、どこの国においても同じだとの意見が多く見られた。

また、「おそらくだけど、お金がすべてじゃないと思ってるんじゃないかな」「あなたが言っているのはお金、彼ら(日本人や日本で暮らす中国人)が考えているのは生活環境や学術研究環境という可能性はないかね?」「給与だけでは語れない。日本は福祉が充実しているし、不動産も安い。医療も安くて充実している」「あなたこそ海外での生活経験がそれほどないんじゃないか。(日本から見て)他国は物価が2~3倍なのに製品の質やサービスの質は低く割に合わない。

福祉も日本とは比べ物にならないほど低い」といった見方が寄せられた。

さらに、「笑える。他国の研究者が稼げるお金は確かに日本よりも多いが、生活水準は日本よりいくらも優れていない」「(オーストラリア在住)日本は便利すぎる。オーストラリアはお金はたくさん稼げるけど、生活はそれほど便利じゃない。コストの割に生活の質が低い。私も日本語ができれば日本に行きたい」「中国本土、香港、東京、カリフォルニアに住んだことがあるけど、東京に住めるなら他は考える必要はない。生活の質の差が大きすぎる」といった意見も。

このほか、「私の考えでは、(日本は)生活するのに頭を使わなくて済むからだと思う。すべてのことが規則に基づいて行われるという環境で生活するのが好きな人は、他国での生活には適応できないと思う」「日本全体がまるで一つの国営企業みたいなもので、ものすごく安定している。海外のような不安定なところに行きたいと思うわけがない」「年齢が上がれば上がるほど安定が重要になる。一般庶民で現状がそれほどひどくないのであれば、動かないというのが最も多くの人の選択だろう。頭を動かさずに毎月安定して5000稼ぐのがいいか、死ぬほど必死で働いてリスクも大きい場所で毎月2万稼ぐのがいいか。

多くの人が前者を選ぶと思う」といったコメントも寄せられていた。(翻訳・編集/北田)

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