2026年4月19日、中国メディアの第一財経は、北京で開催された人型ロボットによるハーフマラソン大会で、中国スマートフォン大手・栄耀(オナー)の「閃電」が50分26秒で優勝し、人類のハーフマラソン世界記録を約7分上回ったと報じた。エンジニアが明かした「秘訣」についても伝えている。

記事によると、大会は19日午前に北京市亦荘で開催され、26ブランド、計300台以上の人型ロボットが参加。優勝した「閃電」のタイムは、今年3月にウガンダのキプリモ選手が樹立した57分20秒の人類最速記録を約7分も塗り替えるものだった。

記事は、優勝チームのテスト開発エンジニアが、開発期間はわずか1年程度であり、人類の記録を上回る結果を物理的に支えたのが自社開発の液冷システムだったと明かしたことを紹介した。

エンジニアによると、長距離走行を続ける人型ロボットは熱管理を怠れば関節のトルクが失われ制御不能に陥ることから、「閃電」は毛細血管のように配管をモーター内部まで巡らせ、毎分4リットル超の換熱流量を確保する高出力ポンプで放熱の難題を解決したという。

人型ロボットがハーフマラソンで人類の記録を超える、その秘訣は―中国メディア
人型ロボット

記事はまた、開発過程で直面した最大の難関として、エンジニアが構造の信頼性確保を挙げたことにも言及。この課題に対してスマートフォン端末開発で蓄積した大量のシミュレーション技術を応用することで解決にこぎつけたと紹介し、本業で培った技術資産を横展開できるオナー独自の強みを示すエピソードだと評している。

そして、今回の優勝が単なるレースの勝利ではなく、同社にとってより大きな事業構想を見据えた検証ステップであると紹介。近い将来、「閃電」で実証された技術を自社の小売店舗の運営体系へ移植し、ロボットに販売や接客サービスを担わせて店舗運営の効率を高める計画だと伝えた。

さらに、極限の走行性能を追い求めた過程で検証された構造の信頼性や液冷技術といった核心能力は、将来的に工業シーンへも転用可能であるとの見解を示した。(編集・翻訳/川尻)

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