2026年4月16日、中国のポータルサイト・捜狐に「ドラえもん」の声優・大山のぶ代さんの巨額遺産が国庫へ収められることになったことを伝える記事が掲載された。
記事は、「子どものころ、テレビの前で待ちながら、あの少しかすれつつも温かみに満ちた『ぼくドラえもん』という声を聞けば、また青いネコ型ロボットと一緒に時を超え、驚きに満ちた冒険へ出かけられると胸を躍らせたものだ。
その上で、「何世代もの人々にとって『ドラえもんの声』であった彼女は、独特の声色でドラえもんに魂を吹き込んだ。1979年から2005年まで、多くの子どもたちの成長に寄り添い生まれたあのセリフは、原作者・藤子・F・不二雄氏にも認められたという。06年には、彼女が出演した『ドラえもん』シリーズが神戸アニメ賞特別賞を受賞し、12年には本人も東京アニメアワード声優賞を受賞した。これらの栄誉は、半生にわたる努力への何よりの評価であった」と述べた。
一方、「私たちは彼女の声こそよく知っているが、私生活についてはあまり知らない。1964年、彼女は俳優の砂川啓介さんと結婚し、半世紀以上を連れ添って歩んだ。子どもはいなかったが、温かな日々を築いていただろう。しかし2012年、彼女はアルツハイマー型認知症と診断され、記憶力は徐々に衰えていった。砂川は自身の仕事を減らし、彼女に付き添いながら、マネージャーやスタッフとともに生活を支えたという」と説明した。
また、「その年月、砂川さんの負担は大きかった。妻の病状の波に向き合いながら、一人で家庭を支え続けたのである。
さらに、「彼は『先に逝く訳にはいかない』と病と闘ったが、17年、無念のうちに世を去った。そして24年9月、大山さんも90歳でこの世を去った。数えきれないほどの人々に笑顔を届けた声優は、ついに夫のもとへ旅立ったのである。残されたのは、2億円を超える価値があるとされる豪邸と、個人名義の事務所であった」と述べた。
そして、「このほど、大山さんの遺産について最終的な結論が出た。彼女の個人事務所の株主は彼女1人であり、誰も相続人がいないことが判明し、彼女が生涯をかけて築いた財産、そして夫婦の夢が詰まった豪邸は、三回忌を迎える26年9月までに国庫へ収められることとなったのだ。この知らせに、複雑な思いを抱く人は少なくないだろう」と言及した。
その上で、「多くの温もりを与えてくれた人には、穏やかな最期と温かな結末があってほしいと願ってしまう。彼女の声で何世代もの人々を癒やしたが、晩年は決して平穏とは言えず、蓄えた財産も自らの痕跡として残すことはできなかった。
記事は、「今ごろ彼女は、夫と別の世界で再会し、懐かしい家に戻って穏やかに笑い合いながら暮らしているのかもしれない。私たちの記憶に残るのは、あの優しい声であり、成長を共にしたドラえもんであり、誠実で優しく全力を尽くした大山その人である。彼女が残した何世代にも共有される童年の記憶はこれからも私たちを温め続けるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)











