中国メディアの環球時報は13日、「クラフトビールが変化する中国の象徴になっている」とするオーストラリアメディア、ABCの記事を紹介した。
記事によると、昨年夏、中国南部の広東省にあるクラフトビールパブで口にしたラガービールは、典型的なフルーティーな香りとほのかな穀物の風味が特徴で、豪州のクラフトビールによくあるようなキリッとした爽快感はなかったが、それが仏山市で造られたものと知って驚かされた。
中国におけるクラフトビールの台頭は、単に飲酒文化の変化だけでなく、中国の若者の変化も反映している。安徽省合肥市のクラフトビール醸造家ハリー・ホー氏は、この業界で11年過ごし、ニッチな趣味から広く普及するトレンドへと変化していく様子を目の当たりにしてきた。ホー氏によると、2015年当時、クラフトビールについて知っている消費者はほとんどおらず、地元で醸造されたクラフトビールも少なかった。クラフトビールを飲んでいるのは、比較的高い教育と生活の水準を持つ40歳前後の層だった。しかし近年、若者がクラフトビールに興味を持つようになり、クラフトビールへの関心の高まりと同市の経済成長との間に相関関係があることに気づいたという。若者は新しい味を試すことを好む傾向があり、定番の味よりもフルーティーな風味のクラフトビールを選ぶ可能性が高い。
中国のZ世代の消費者を引き付けているのは、ビールの味だけではなく、それと共に発展してきた文化も大きい。一部のバー経営者にとって、若い顧客との関係は、単なる客と経営者の関係を超えたものとなっている。クラフトビールをきっかけに若者がくつろげる場をつくりたかったという27歳のバー経営者ヤン・シュアイ氏は「クラフトビールの台頭は文化的な変化を象徴するものだ」と語る。市場調査もヤン氏の主張を裏付けている。24年の調査では、中国の飲酒者のほぼ6割が過剰飲酒の文化を受け入れなくなっていることが分かり、魅力的な見た目の容器に入った高品質のビールにより多くのお金を払う意思があると回答した割合は61.7%に上った。











