シンガポールメディアの連合早報は21日、「インドネシアで大規模ガス田が発見され、国家エネルギー安全保障の強化が見込まれる」とする記事を掲載した。

記事によると、イタリアのエネルギー大手ENIが操業する東カリマンタン州沖クタイ盆地のガナル鉱区で大規模ガス田が見つかった。

推定埋蔵量は天然ガスが5兆立方フィートに上るほか、コンデンセート(天然ガソリン)も3億バレルと見積もられる。同社は声明で「国内外市場向けに大幅な新規供給量を確保する」と述べた。

インドネシア政府は、これにより生産量が大幅に増加し、国家エネルギー安全保障が強化されると期待している。同国のエネルギー鉱物資源相、バフリル・ラハダリア氏は「この重要な発見は将来の生産能力を高める」と述べた。政府の見通しによると、ENIの天然ガス生産量は現在の日量6億~7億標準立方フィートから2080年までに20億標準立方フィートに増加し、さらにその2年後には30億標準立方フィートに達する。コンデンセート生産量も28年までに日量9万バレルに達し、30年には日量15万バレルにまで増える見通しで、原油輸入量の削減に役立つ。同国は産油国だが輸出より輸入が多い「純輸入国」だ。

ENIの今回の発見は、国内に多くを残すことでエネルギー自給率を向上させるというインドネシア政府の戦略目標と合致する。エネルギー自給はプラボウォ大統領の政権運営における目標の一つだ。(翻訳・編集/柳川)

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