1972年、ニクソン米大統領が米中国交正常化のために中国を訪れた際、中国は冷戦がもたらした敵対意識を和らげるために米国へパンダを贈った。以来、中国はパンダを介した「パンダ外交」を展開しているが、中国メディアの財訊は「パンダが国外に渡ることは文化的、政治的、そして経済的な意味を持つ」と指摘し、パンダは日中関係の架け橋でもあり、「両国の文化交流の証」だと論じた。
2012年2月21日に四川省からやってきたオスの「リーリー」とメスの「シンシン」はそれぞれ中国側からの「レンタル」であり、10年契約で1年あたり95万ドル(約7500万円)がレンタル費として支払われている。
中国共産党機関氏・人民日報系の環球時報が同ニュースを報じると、ネットユーザーからは反発の声があがり、日本へのパンダ貸与に反対するコメントや、石原氏をののしるコメントなど、強い非難と反発のコメントが殺到した。(編集担当:及川源十郎)